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横浜スタジアムの観客数を球団史上最高に導いたDeNAベイスターズ部長の「顧客戦略」

5/27(土) 7:00配信

AbemaTIMES

■球団に足を運んでいる客層を徹底調査

 満員の観客が興奮に包まれる横浜スタジアム。DeNAが球団を買収して以来、観客数は一気に増加、2016年には総観客動員数が球団史上最高の約194万人と、2011年の実に1.7倍にまでなった。球団の経営も、赤字から黒字へと回復を果たした。その背景には、これまでにない発想で仕掛けられた数々のアイデアがあった。

 その立役者の一人が、横浜DeNAの経営・IT戦略部長、木村洋太氏。木村氏は2012年に元外資系コンサルティング会社から球団に転職した当初、「370万人という、全国でも有数の人口を抱えている都市なのに、プロ野球の動員数は最下位。おかしいなと思った」と振り返る。

 木村氏がまず取り組んだのは、球場に来ている客層について徹底的に調べ上げることだった。
 
 その結果、30代男性を中心とする層が多いことがわかったため、彼らを「アクティブサラリーマン」=「仕事が終わってから飲みに出かけたり、土日もアウトドアやスポーツを楽しんだりする層」と位置付け、メインターゲットに設定した。

 「一つ一つのプレイを細かく見るというよりは、友達と居酒屋に行く代わりにライブやフェスに行く感覚で、屋外でビールを飲むことを楽しむ、という方が多いことがわかったんです。また、彼らは周りにいるアクティブな女友達や家族も巻き込んでいくような特徴を持っています」。

■「アクティブサラリーマン」のために用意した工夫の数々

 そんな「アクティブサラリーマン」のために用意した、とっておきの観戦席が「BOXシート」だ。特に最上段にあるBOXシート「スカイバーカウンター」(1人6500円)には、専用のビールサーバーが付いている。さらに家族でゆったりくつろげるBOXシート(1人5500円)も作った。

 また、「イニング間イベント」では、バズーカでスタンドに向かってゴムボールやTシャツなどのプレゼントを発射。スタンドでのダンスコンテストでは、優勝すればペアシートがプレゼントするなど、試合の合間にも様々な工夫を凝らした。

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最終更新:5/27(土) 8:05
AbemaTIMES