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機内Wi-Fiで空港の過ごし方が変わる? JALに聞く飛行機×ネットの未来 根強い課題も

5/27(土) 7:40配信

乗りものニュース

課題は「飛行機」に対するイメージ

 近年、飛行機の機内でも利用できる例が増えてきたWi-Fiサービス。2014年7月、日本の国内線で初めてそれを導入したJAL(日本航空)に話を聞くと、その背景には「飛行機」の抱える課題がありました。

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 JAL商品・サービス企画本部の江幡考彦さんによると、国内線にWi-Fiを導入したのは、搭乗手続きなどの手間、制限が多いという飛行機のイメージを払拭し、ストレスなく“電車と同じ感覚”で利用できる移動手段として飛行機を身近に感じていただきたいという思いがあるそうです。

 スマートフォンの普及と利用時間の増加にともない、移動中にインターネットを使うことが日常化した現代。しかし飛行機に搭乗すると通信できない、すなわち「普段当たり前にできていることが、機内ではできない」というお客様のストレスを少しでも減らしたいと、江幡さんは話します。

インターネットが飛行機のアドバンテージに?

 実際にWi-Fiを利用した乗客からは「飛行機でインターネットが使える」ことに驚きの声が多くあがっているとのこと。機内でメールをチェックしたり、旅行先の情報を調べたり、機内で撮った写真をすぐSNSにアップしたりと、利用シーンは広がりを見せています。「飛行機ではできない」と思われていたことが日常と変わらず、電車と同様に楽しめるようになりました。

 鉄道やバスなどの陸上交通では、トンネル内で通信できないことがありますが、飛行機でそれはほとんど起こりません。場合によっては「むしろ飛行機のほうがネットにつながりやすい」という、一昔前の常識を覆すような状況になったともいえるでしょう。「機内Wi-Fi」が、ほかの公共交通に対する飛行機の新たなアドバンテージになるかもしれません。

常に赤道上空を向くアンテナ 機内インターネットの仕組みとは?

 機内でのインターネットサービスは衛星通信によって実現しています。JALの江幡さんによると、機体上部にある“こぶ”のような突起に内蔵されたアンテナで、赤道上空の静止衛星と通信。インターネットに接続しているそうです。内蔵アンテナは可動式で、自動的に衛星のほうを向くようになっているとのこと。

 この機内Wi-Fiサービスが使えるのは、離陸の約5分後から、着陸の約5分前までです。離着陸時、飛行機は旋回して上昇、下降することがあり、言い換えれば衛星の方向がころころ変わるため、通信を確立するのが難しいことから、離着陸時の5分間は使えないといいます。

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