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出会い系サイトの「パパ活」にすがる20代 ー 奨学金返済で「貧乏」意識に

5/27(土) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

経済的な余裕がない女子大生や20代の女性会社員の間で「パパ活」が広がっているという。身体の関係が前提ではないが、「愛人」となり、経済的な支援をしてくれる「パパ」を探す「活動」だ。ブランドものが欲しいわけでも、海外旅行に行きたいわけでもない。彼女たちが求めるのは、生活を少し豊かにするための数万円……。パパ活をする2人を追った。

「パパ活」にすがる20代の写真

結婚式のご祝儀が払えない

4月末のある日、1991年生まれの女子3人で飲んでいた時のことだ。3人とも東京出身。生まれ育った地元仲間だ。飲み会の途中、話題はひとり暮らしのことになった。たとえ実家から会社に通えても、それでは自立した女に見られない……。

「パパ、欲しいよねぇ」1人がそうつぶやくと、残る2人も「だねぇ」

ひとり暮らしとなると、家を借りるための初期費用や家具をそろえるための費用など、どんなに控えめに見積もっても25万円程度はかかる。互いの給料は知らないが、身に着けているもので察しはつく。そんな余裕はない。

3人のうちの1人、陽子さん(仮名・25)は自分が最も切実だと感じていた。ひとり暮らしどころではない。5月、友人の結婚式が2回もある。都内の有名大学を卒業後、大手保険会社で一般職として販売促進などの仕事をする陽子さんの給料は、手取りで約18万円。そこから奨学金を毎月2万円返している。ご祝儀代3万円を月に2回も準備できない。二次会の費用もかさむだろう。

しかも数日前、歯医者で虫歯を抜いたばかり。銀歯は嫌だ。セラミックは保険適用外で、1本10万円かかると言われた。仮の詰め物を取るまでに、どうするかを歯医者に返事しなければならない。

「食事してお部屋希望」

飲み会の最後に、陽子さんはこう宣言した。

「試しに私がやってみる、パパ活」

パパを見つけることを「パパ活」ということは、誰かのSNSで読んだ。飲み会の翌日、陽子さんはグーグルの検索窓に「パパ活」「サイト」と打ち込んだ。関連サイトが山のように出てきた。体験談や口コミサイトを中心にのぞき、評判がよさそうなあるサイトに登録した。会社の人にバレたら大変なことになる。プロフィールの写真には、顔の部分にスタンプを乗せ、プロフィール欄には体型や職業などに加え、「パパ活中のOLです。話を聞くのはうまいと言われます」と、絵文字を交えメッセージを書き込んだ。

登録から10日間で20人の男性からメッセージが来た。

「食事してお部屋希望です」

会う前からセックスを前提とした条件交渉をしてくる男性も少なくなかった。2人に会った。1人目は、会社経営をしている40代の男性だった。新宿で待ち合わせ、大衆的な焼鳥屋に入った。簡単な自己紹介を終えると、単刀直入に「愛人を探している。1カ月に4回会って、10万円でどうだろう」と提案された。言葉には出なかったが、会う目的がセックスだとは理解した。生理的に嫌な感じはなかったが、即答できず、その日は食事だけで終わった。

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最終更新:5/27(土) 20:10
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