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「八戸県」発行の古文書発見 明治の混乱期知る上で貴重な史料

5/27(土) 11:19配信

デーリー東北新聞社

 岩手県洋野町大野の奥寺英幸さんが所有する土蔵で、古文書「平治八戸県用途金献納文書」が見つかった。明治新政府になった直後に、わずか2カ月間ほど存在していた八戸県が発行した文書で、明治の混乱期を知る上での貴重な史料という。

 古文書は、奥寺さんの祖先である「平治」が、明治新政府へ用途金を献納したのに対して、1871(明治4)年9月に八戸県が発行したもの。

 同年7月の廃藩置県で現在の青森県域は、ほぼ旧藩を引き継いだ5県(弘前、黒石、斗南、七戸、八戸)が成立したが、同年9月には青森県に変更決定がなされた。

 今年4月、解体する予定の奥寺さんの土蔵を大野村誌編さん専門員の東大野一男さんが訪ねた際に古い引き出しの中から文書を発見。その後、八戸市内の専門家に話を聞くなど歴史的な背景を調査していた。同様の文書は階上町でも発見されており、今年3月に町有形文化財に指定されている。

 東大野さんは「現在は岩手県と青森県で分かれているが、大野村も八戸県に属していたことが改めて分かる」と指摘。「歴史あるものを大切にし、もし古い文書や写真、農具などがあれば、処分する前に図書館に情報を寄せてほしい」と呼び掛けている。

デーリー東北新聞社