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【F1モナコGP】フリー走行3回目詳報:ベッテル圧巻の首位。メルセデスの苦戦続く

5/27(土) 19:31配信

motorsport.com 日本版

 F1モナコGPのフリー走行3回目が行われ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップタイムを記録した。

【リザルト】モナコGPフリー走行3回目結果

 いつものグランプリとは異なり、金曜日がお休みとなるモナコGP。その1日の”休暇”を使って、メルセデスなど初日木曜日にうまくいかなかったチームは、十分な対策を行って走行2日目に挑んだ。

 ザウバーの2台、ルノーのジョリオン・パーマーが早々にコースインしてタイムを出す中、メルセデスもセッション序盤から積極的にコースに繰り出して行く。

 そのメルセデスのバルテリ・ボッタスは、ウルトラソフトタイヤを履いて1分15秒249を記録。1周のスローラップ挟んで、1分14秒122までペースアップする。チームメイトのルイス・ハミルトンもほぼ同じタイミングでコースインしたが、フェラーリのキミ・ライコネンに追いついてしまい、ペースを緩めた。

 ライコネンは、最初のアタックから1分13秒568。ボッタスは3度目のアタックで1分13秒621まで上げるも、ライコネンには及ばなかった。ライコネンは2度目のアタックで1回目のペースを上回ったが、最終コーナー”アントニー・ノゲス”であわやクラッシュのミスを犯し、タイム更新はならず。初日トップタイムのセバスチャン・ベッテルもアタックを行うが、トラフィックに悩まされてしまい、なかなか1分14秒を切ることができなかった。

 ただ、ベッテルは3度目のアタックラップで1分13秒414を記録して2番手に浮上。やはり、フェラーリは今回特に好調のようだ。ハミルトンも、なんとか1分13秒台に入れた。

 初日の走行では、タイヤのデグラデーションが非常に小さいという傾向が見て取れた。これはこの土曜日も同じで、各車に走れば走るほどタイムが上がっていく状態。走行10周目のハミルトンが1分13秒2に上げると、ライコネンがこれを上回って1分13秒013。さらにベッテルは1分12秒890まで縮めてみせた。

 今回好調なのは、フェラーリだけではない。レッドブルとトロロッソの2チームも速さを見せて、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とダニール・クビアト(トロロッソ)は、セッションが半分を過ぎようかという時点でボッタスを上回り4番手、5番手につける。フェルスタッペンはその後ペースを上げ、ベッテルに0.050秒差の2番手に上がる。苦しむメルセデス勢の驚異となるかもしれない。

 マクラーレン・ホンダも好調で、ストフェル・バンドーンとジェンソン・バトン共に、常に10番手以内に入っている。

 セッション残り25分というところから、各車2セット目のタイヤを投入。通常のグランプリならば違うコンパウンドのタイヤを履くところだが、いずれのドライバーも再びウルトラソフトタイヤを履く。

 ここでも速さを見せたのはフェラーリ勢。ライコネンがまず1分12秒875を記録して首位に立つと、ベッテルは1分12秒558と圧倒的なトップに立つ。ハミルトンとボッタスのメルセデス勢はフェラーリから0.5秒引き離される展開。ベッテルはさらにトップタイムを更新し、1分12秒395を叩き出す。ライコネンも自己ベストを更新し、1分12秒740となった。

 残り8分30秒。プールサイドのふたつ目でフォースインディアのエステバン・オコンが曲がりきれず、アウト側のウォールに突き刺さってしまう。オコンは右・左と連続するコーナーのうち、最初の右コーナーのイン側ガードレールに右フロントタイヤを当ててしまい、ステアリングロッドを破損。コントロールを失ってしまったのだった。

 この事故でバーチャル・セーフティカーが宣言されたが、オコン車の回収はすぐに完了し、残り4分からセッション再開。全車がコースインする。各車大混雑の中最後のアタックを行うが、クビアトとダニエル・リカルドが(レッドブル)1コーナー”サンテ・デボーテ”でオーバーラン。特にリカルドは、BBW(ブレーキ・バイ・ワイヤ)のトラブルを訴えた。

 結局トップタイムはベッテル。ベッテルのタイム1分12秒395は、これまでの歴代最速を大幅に上回るもの。昨年のポールポジションタイムである1分13秒622(リカルド)も1.3秒ほど更新する、驚異的なものだった。予選に向けては、まだまだタイムが上がることも考えられ、場合によっては1分11秒台に入ってくる可能性もある。

 ライコネンが2番手に入り、フェラーリが1-2。ボッタスが3番手に来たものの、チームメイトのハミルトンは5番手と、メルセデス勢は予選以降に若干不安を残す結果となった。フェルスタッペンはメルセデス2台の間に割って入り4番手、最後の最後でトラブルに見舞われたリカルドが6番手となった。その後方にカルロス・サインツJr.とクビアトのトロロッソ勢が続き、ケビン・マグヌッセン(ハース)が9番手となった。

 マクラーレン・ホンダは、バンドーンが10番手、バトンが12番手である。なおバトンはパワーユニット交換のため、15グリッド降格のペナルティが決まっている。

 この後、日本時間の21時から、モナコGPの予選が行われる。ポールポジションは誰が獲得するのか? そしてそのタイムにも注目である。

田中健一