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帝王・村西とおるが語るAV業界の本音「嘘でなければ真実を描けない世界」

5/27(土) 20:00配信

AbemaTIMES

 政府が推し進める働き方改革、そのメスはついにAV業界にも入った。菅官房長官は、「いわゆる、アダルトビデオへの出演を本人の意に反して強要される問題やJKビジネス問題など、若年層の女性を狙った性的な暴力の問題は極めて重大な人権侵害である」と見解を示している。

 内閣府の調査では、モデルとして契約した女性のうち約4人に1人が契約時に聞いていない性的な行為などの撮影を求められている実態も明らかになり、ついには政府が対策に乗り出す事態に発展。一部では、撮影時の本番行為自体を禁止する話まで飛び出している。

 統計学者の鳥越規央氏によると、「現在のAV業界の市場は年間売り上げが550億円。10年前の800億円から比べると下がっている。売り上げは下がっているが、販売されるタイトルは約10年前の月1000本に対して現在は月4500本と多くなっており、AV女優の人数も10年前から倍増し約1万人いるとも言われている。単価が下がっているのはなく、格差が生まれている」という。

AVの帝王・村西とおる氏「当時は年商100億円」

 そもそもAV業界とはどのような業界なのか。

 日本のアダルトビデオの一時代を築き上げ「AV界の帝王」と呼ばれる村西とおる氏に、AV業界の現状について話を聞いた。

 村西氏は1948年、福島県生まれ。英会話のセットセールス、テレビゲームリース業を経て「裏本の帝王」となり、その後AV監督になる。これまで3000本以上のAVを制作してきた時代の寵児だ。

 監督時代は「ナイスですね~」のフレーズでお馴染み。規制が強かった当時の日本で「ぶっかけ」を生み出し、今ではアメリカでも「bukkake」で通用するほどメジャーになった。また、「リアルの性を証明しなければいけない」との動機から、AVに“本番”を持ち込んだのも村西氏だ。

 村西氏に当時の話を聞くと、「当時のビデオは1万5000~6000円。あるビデオはレンタルショップ向けに1万本くらい売れ、その上、直接現金封筒で8万人が申し込んできた。年商で100億円くらいだった」と豪語する。

 製作費は今ほどかからず、アンダーヘアーが規制されていた当時は、わき毛を売り出したビデオでブームを起こすなどアイデアで勝負した。また、直接女優と雇用契約を結ぶ専属契約制度を導入するなどビジネスとして確立。当時の有名女優で、最盛期には1本800万円、1年間で9600万円の収入があったという。

 村西氏は、「AV女優はすごくハードルが高い。見てくれだけではダメ。脱いでOK、テクニックも心も頭もよくなければいけない。自己申告では成り立たず、需要がなければAV女優として存在できない。需要とは厳しい視聴者の目で、AV女優のハイクラスは1000人に1人。総合力が求められる」と力説する。

 元日経新聞記者で元セクシー女優でもある作家の鈴木涼美氏は、AV出演強要問題について、「悪いプロダクションの社長がちゃんと詳しい説明をせず強要する場合が多い」という。村西氏も「AV業界全体が忌まわしい、おぞましい業界だという見方はしないで頂きたい」と話した。

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最終更新:5/27(土) 20:00
AbemaTIMES