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貨物列車で残土運搬 梶ケ谷から第1便出発 リニア着々

5/27(土) 8:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 リニア中央新幹線の梶ケ谷非常口(川崎市宮前区梶ケ谷)新設工事で発生した残土を運搬する専用貨物列車の出発式が26日、隣接する梶ケ谷貨物ターミナル駅で行われた。JR東海は、ダンプカーでの道路輸送を減らすため、JR貨物に輸送を依頼した。

 2027年に開業予定の東京・品川~名古屋間の工事で残土を鉄道輸送するのは同非常口工事のみ。この日の列車はその第1便で9両編成。ダンプカー27台分に相当する残土約150立方メートルを専用コンテナに積載し、午前6時17分、宮沢教夫駅長の合図で出発した。

 武蔵野南線や南武支線などを経由し、川崎市臨海部の三井埠頭まで約15キロの距離を運搬。埠頭に仮置きした後、千葉県に海上輸送し内陸部の採石場跡地の埋め立てに使用される。

 同非常口はリニア運行中の事故や火災の際に大深度から避難する施設で、今後約3年間の工事で約29万立方メートルの残土発生が予想されている。JR東海中央新幹線建設部の永長隆昭担当部長は「周辺の交通や環境への影響を減らすため、できる限り鉄道貨物で運びたい。当面は1日1本を運行し、土の量に合わせて本数や編成を増やすことも考える」と話した。

 JR東海によると、非常口工事の完成後にはトンネル掘削工事による残土も発生する。梶ケ谷非常口からは東京ドーム約2杯分となる計約250万立方メートルの残土が排出されるが、トンネル残土の運搬方法はまだ決まっていないという。

 同新幹線の県内の路線延長は39・4キロ。現在は東百合丘非常口(同市麻生区)、神奈川県駅(仮称)西側トンネル掘削準備工事(相模原市緑区)を含め計3カ所で工事が行われている。