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横浜開港祭で迎撃ミサイル展示へ 自衛隊「依頼あり広報活動として」

5/27(土) 8:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 弾道ミサイルを迎撃する地対空誘導弾パトリオットPAC2が6月、横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区)の岸壁で一般公開されることが26日、分かった。米国主導のミサイル防衛(MD)を担う主要装備であるパトリオットが、県内の市民利用施設に設置されるのは初めて。

 6月2、3日に開催される「横浜開港祭2017」(主催・同実行委員会)の一環で、パトリオットは航空自衛隊武山分屯基地(横須賀市)から配置。訓練弾2発を装填(そうてん)した発射機搭載の大型車両のみを展示し、標準的な部隊編成であるレーダー、管制装置を積んだ車両などは展示しない。大さん橋に入港する海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」も一般公開される。

 パトリオットの展示に関して、自衛隊神奈川地方協力本部(横浜市中区)の広報担当者は「実行委から依頼があり、自衛隊の広報活動として公開することにした」と説明。開港祭の広報責任者は、「日本の防衛について真剣に考えるきっかけになれば」と意図を話す。

 大さん橋は市の所有だが、岸壁は国有財産。利用については、国、市、大さん橋指定管理者が協議して決める。3者はそれぞれ、「開港祭のイベントの一環として実行委に岸壁の利用を許可した。内容は詳しく把握していない」としている。

 パトリオットは、首都圏では東京・市谷の防衛省をはじめ、武山分屯基地、朝霞駐屯地(東京都練馬区など)、習志野分屯基地(千葉県)、霞ケ浦分屯基地(茨城県)などに配備されている。有事の際は移動して展開できる。

 北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射に対し、防衛相は2016年8月から、破壊措置命令を常時発令している。