ここから本文です

加計学園スキャンダル、安倍政権を強打

5/27(土) 6:26配信

ハンギョレ新聞

安倍首相の知人の学校に獣医学部設立特典疑惑 政府は「首相の意向」文書は存在しないと否定 前職次官が文書は存在するとし、相次ぎ暴露

「黒を白にさせられている。赤信号を青信号にさせられ職員は気の毒だ」

 安倍晋三首相が、知人が理事長を務める学校に特典を与えたという疑惑を呼んでいる加計学園スキャンダルが威力を増している。担当部署の文部科学省の前職次官が、安倍政権が嘘をついているとし暴露に出た。野党は暴露に出た前川喜平前文部科学省事務次官を証人として呼ぼうと政府に攻勢をかけている。

 加計学園スキャンダルは、首相官邸が安倍首相の知人が理事長を務める加計学園に対し、過去52年間どこにも許可しなかった獣医学部の新設許可を与えるよう力を尽くしたという疑惑だ。野党の民進党が最近、加計学園が愛媛県今治市に獣医学部を新設する案に関して、「首相の意向」「官邸最高レベルの話」と書かれた文書を暴露した。この文書は、教育担当部署である文科省が作成したものと推定されたが、安倍政権は「怪文書」として存在を否定した。

 ところが、文科省官僚のトップだった前川前次官が「文書は確かに存在する」と暴露した。前川前次官は昨年9~10月、獣医学部関連の担当課である専門教育課が加計学園に関して説明し、政府が存在しないと主張した文書を見せ、幹部の間で共有されたと話した。前川次官は時事週刊誌の週刊文春と朝日新聞とのインタビューを通じてこれを明らかにし、25日夕方には記者会見を別に開き暴露を続けた。前川次官は「行政が歪められた」「(文書に出てきた官邸の最高レベルとは)首相と官房長官だと考えた」とも話した。

 安倍首相は、3月にも大阪の森友学園の小学校設立に便宜を図ったという森友スキャンダルでも窮地に追い込まれたことがあるが、今回また別の学園スキャンダルが破壊力を加えている。安倍政権は森友スキャンダルの時には、籠池泰典前理事長個人の信頼度を攻撃する方式で危機から抜け出したが、今回も同様な方向で防御する兆しが見える。菅義偉官房長官は、退職官僚の再就職を組織的に斡旋したことと関連して今年1月に辞職した前川次官が「地位に 恋々としがみついた」と非難した。

 安倍政権が相次ぐ学園スキャンダルで打撃を受けてはいるが、未だ政権自体が動揺してはいない。安倍首相は27日基準で、1次内閣(2006年9月~2007年1月)時代まで合わせれば執権期間が1980日になり、小泉純一郎首相とともに戦後3番目の長寿首相となる。安倍首相が来年、自民党総裁に再選出されれば、2021年9月まで執権することができる。その場合、戦後最長寿の首相になり得る。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:5/27(土) 6:26
ハンギョレ新聞