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【コラム】「良いシーズンだった」 2冠達成のモウリーニョ監督に自信の笑み

5/27(土) 17:56配信

SOCCER KING

「現実的に見て、悪いシーズンだったが、結果的には良いシーズンだった」

 ヨーロッパリーグ(EL)のトロフィーを掲げた直後の会見で、マンチェスター・Uのジョゼ・モウリーニョ監督はそうシーズンを振り返り、次のように続けた。

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「シーズン中に私は自分が世界一最低な監督だと感じたこともあったし、我々が世界一最低なチームだと感じたこともあったが、3つのトロフィー(コミュニティシールド、フットボールリーグ・カップ、EL)を獲得することができたし、チャンピオンズリーグ(CL)の出場権も、プレミアリーグで4位以内になって獲得するのではなく、トーナメントを制して獲得した。おそらく私の監督キャリアの中で最も難しいシーズンだった」

 今シーズン最後の公式戦となったEL決勝戦は実に通算64試合目だった。その言葉からは栄冠へのこだわりと、来シーズンのCL出場権を獲得したものの無冠に終わったライバルチームへの皮肉がにじみ出ていた。

 一方、CL出場権の獲得で今夏の移籍市場での大型補強も助長する形となった。マンチェスター・Uはチームの根幹を補強するとみられており、すでに本人が移籍を仄めかしているアトレティコ・マドリードのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンを筆頭に、サウサンプトンのオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク、バーンリーのイングランド代表DFマイケル・キーン、ベンフィカのスウェーデン代表DFヴィクトル・リンデレフらセンターバックの補強も有力視されている。

 モウリーニョ監督は「エド・ウッドワード(代表取締役)に補強候補選手リストを渡してある。あとは彼とオーナー次第だ」と明言していることから、移籍交渉を行うウッドワード氏の動向も注目されている

 一方で、大型補強に伴い選手の大量放出の可能性も出てきており、最も心配されているのが今シーズン通して不振気味だったイングランド代表FWウェイン・ルーニーの去就だ。ルーニーは今後について、「今後数週間以内に決める」と、移籍も視野に入れている考えを示しているが、「国内のほかのクラブに移籍することはない」と強調していることから、中国やアメリカが有力な移籍先として浮上している。

 とはいえ、通算25個目のトロフィーを獲得した54歳のモウリーニョ監督が、かつての勢いと野心を取り戻したことはマンチェスター・Uにとって大きなプラス要素となったことは間違いないだろう。

「私はまだ監督人生の折り返し地点にいる。あと15年はやれると思う」

 そう自信に満ちた不敵な笑みを浮かべながら話す智将は来シーズン、CLとプレミアリーグ制覇という更なる高みを目指す。

文=藤井重隆

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最終更新:5/27(土) 17:56
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