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湘南は山形FW中山のAT弾で首位浮上ならず…“24年目で初移籍”のMr.モンテは古巣に苦杯

5/27(土) 18:12配信

ゲキサカ

[5.27 J2第16節 湘南0-1山形 BMWス]

 10位モンテディオ山形が敵地で2位湘南ベルマーレを1-0で下し、今季初の3連勝を飾った。互いに譲らずスコアレスで進んだが、途中出場のFW中山仁斗が後半アディショナルタイムに決勝点をマーク。湘南は2試合ぶりの黒星を喫し、暫定での首位浮上のチャンスを逃した。

 湘南は前節の松本戦(2-1)と同じスターティングメンバー。3試合連続で4-3-2-1を採用し、首位浮上を目指した。対する山形も前節の山口戦(3-2)からの先発変更はなし。フォーメーションも3-4-2-1を継続した。

 また、湘南のベンチではチョウ・キジェ監督の隣に、山形から今季加入した高橋健二ヘッドコーチが座った。“ミスターモンテディオ”と呼ばれる高橋氏は山形県出身者初のプロ契約選手として、1994年に前身のNEC山形に加入。旧JFL時代、J2参入、J1昇格争いなど黎明期のクラブを支え、2006年まで13シーズンにわたって山形一筋でプレーした。現役引退後は2007年から2016年まで山形のフロントスタッフやコーチを歴任。プロ入りから24年目の今季に“初移籍”を決断したレジェンドが、初めて古巣との対戦を迎えた。

 試合は開始から両チームとも自らのスタイルを打ち出し、五分五分の展開。湘南がボールを握ってショートパスをつなぎ、山形が前からアグレッシブにプレスをかけてショートカウンターを狙う構図となった。

 湘南は前半12分、中央で起点を作って右サイドに展開し、攻め上がったDF岡本拓也が右足でクロス。ファーのMF菊地俊介が頭で合わせたボールがMF山田拓巳に当たってゴール前にこぼれるが、DF菅沼駿哉にクリアされる。山形も直後の同13分にMF瀬沼優司のスルーパスからPA内右でFW阪野豊史が右足を振り抜くも、シュートはDF山根視来に体を張ってブロックされた。

 好守を見せた山根は前半17分、PA右外からグラウンダーのクロスを送り、PA手前中央のMF石川俊輝が右足でシュートを放つが、GK児玉剛の守備範囲。同19分にはPA後方中央でFKのチャンスを迎え、FW山田直輝が少し動かしたボールをMF秋野央樹が左足で蹴り込むが、シュートはGK児玉の正面に飛んでしまった。

 その後は山形がゴールに迫る場面が増加。前半31分、瀬沼の右クロスにファーでフリーとなった阪野が右足のジャンピングボレーで合わせるも、GK秋元陽太の好セーブに遭う。同39分にも右サイドの瀬沼が送ったクロスから、ファーのMF汰木康也がフリーで反応するが、左足のシュートはゴール左外のサイドネットを直撃した。

 スコアレスで前半を終えると、湘南はハーフタイム明けからMF齊藤未月とFW表原玄太を交代する。山形も同15分、MF山田拓巳に代え、前節の長崎戦で今季初ゴールを挙げたFW永藤歩を投入。湘南はさらに同18分、FW野田隆之介を下げてFW表原玄太をピッチへ送り出した。

 山形は後半22分に右CKを獲得し、キッカーのMF風間宏希が右足でクロスを供給。ゴール前でドフリーとなったDF高木利弥が強烈なヘディングシュートを放つが、クロスバーの上に外してしまった。湘南も前への勢いを強め、同29分にはPA右外で相手DFをかわした山田が左足でクロス。DF石原広教がヘッドで合わせるも、好反応を見せたGK児玉に防がれた。

 山形は後半30分に阪野との交代で中山を投入。すると直後の同31分、自陣でDFアンドレ・バイアからボールを奪った中山が前線にすかさずスルーパスを送る。フリーで抜け出した永藤がドリブルで独走し、PA内中央でGK秋元との1対1を迎えるが、コースが甘くなったシュートは止められてしまった。

 湘南は後半35分、山田に代えてMF端戸仁をピッチへ送り、最後のカードを切る。山形も同40分に風間を下げてMF中村駿を投入し、交代枠を使い切った。

 終盤により多く攻め込んでいたのは湘南だったが、粘り強く守った山形にファインゴールが生まれる。後半アディショナルタイム2分、敵陣右寄りの瀬沼が前方の中山につなぐ。瀬沼はリターンを要求して右から走り込んだが、トラップと同時に前を向いた中山は自らシュートコースを作り出し、PA手前やや右から左足を一閃。無回転のシュートがゴール左隅をとらえ、山形が土壇場で均衡を破った。

 途中出場の中山は7試合ぶりとなる今季2得点目。そのまま1-0で逃げ切った山形が今季初の3連勝を飾った。一方の湘南は2連勝を逃し、2試合ぶりの敗戦。引き分けでも暫定首位となっていたが、ホームで勝ち点を積み上げることはできなかった。

最終更新:5/27(土) 18:26
ゲキサカ