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4試合ぶり出場のFW藤村泰士主将がハットトリック!三重が四日市南破って2連覇へ前進!

5/27(土) 22:57配信

ゲキサカ

[5.27 全国高校総体三重県予選準決勝 四日市南高 2-4 三重高 鈴鹿スポーツガーデン]

 平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(宮城)三重県予選準決勝が27日に行われ、2年連続での出場を目指す三重高が四日市南高に4-2で快勝。三重は28日の決勝で宇治山田商高と戦う。

 ここまで苦汁を味わってきた主将兼エースの活躍によって、三重が連覇に王手をかけた。「ベスト8の試合(対伊賀白鳳高戦)は立ち上がりが悪くて、失点したので、今日は前半から前がかりで攻めようと意識していた」(MF南出紫音、3年)三重は、立ち上がりから猛攻を開始。DF東條桂(3年)やMF藤村祐世(2年)を中心に後方でのパス回しから、グループでの崩しと相手DF裏へのロングボールを上手く使い分け、四日市南を押し込んだ。すると、3分にはPA右外でFKを獲得。FW藤村泰士(3年)がゴール前に転がしたボールをMF羽柴臨(3年)がダイレクトで合わせて、三重が先制した。

 1点を奪ってから、存在感を発揮したのは先制ゴールをお膳立てした藤村泰だ。主将とエースの役割を担いながら、今大会は対戦相手に応じて、FWのスタメンを変えてきたため、出場機会は2次リーグ第1節の稲生高戦のみ。だが、この日は「藤村がスタートから出る機会がなかなかなくて、キャプテンとして悶々としていたと思う。ただ、今日はコンディションも上がっていたのと、馬力がある選手が効くと思った」という伊室英輝監督からスタメン起用を言い渡された。

「FWとして、キャプテンとして今日は絶対に点を獲って、チームを勝たせたかった」。そう振り返ったように、3試合ぶりに出場機会を得た藤村泰は気合十分だった。開始から恵まれた肉体を活かしたパワフルな突破で、見せ場を作ると10分にはもう一つの武器である左足でチームに貢献。1点目同様、PA右外でFKを得ると、今度は自らが直接ゴール右隅に叩き込んだ。前半アディショナルタイムの36分にはPA前でボールを受けると、少し前目に位置したGKを観て、ループシュートを選択。技ありな一撃が決まり、3点差で前半を折り返した。

 後半は、開始直後にMF川北崇斗(3年)に左足シュートを決められ、四日市南に1点を返されると、以降は「上手くボールを動かしながら簡単に点が入ったため、心に余裕ができた。選手に楽をしようという気持ちが出てしまった」(伊室監督)ことが仇となり、四日市南にボールを持たれる時間が続いた。

 18分には後半途中から入ったMF内山静(3年)の決定的なシュートがDF村瀬斗務(2年)に阻まれるなど、何とか攻撃に転じてもゴールが奪えず苦しい展開を強いられたが、またしても見せ場を作ったのは藤村泰。23分、中盤の混戦を抜け出した南出のパスをゴール前で受けると、冷静に決めてハットトリックを達成した。試合終了間際にはCKから、2失点目を許したが、2点のリードを保った三重が、決勝への切符を掴んだ。

 この日、全得点に絡んだ藤村泰の活躍は、試合に出ていない間も続けた努力があったからだ。「ずっと試合に出続けたかったので、悔しかった」と振り返るが、腐ることなく自主練でシュートや基礎練習を徹底してきた。この日、奪った3得点はいずれもきっちり思い通りの場所へ打つことができた得点で、本人も「今日、ゴールができたのは自主練の結果だと思う」。

 昨年はチームとして、全国総体出場を果たしたが、藤村泰自身は大会のメンバーから漏れたため、全国の舞台には立てていない。それだけに今年にかける想いは人一倍強く、「今年こそは全国に絶対出て、活躍したい。昨年のキャプテンからも、『絶対に全国総体に出て、選手権に繋げろ』と言われている。夏を機に受験で引退する選手もいるので、彼らのためにも絶対、全国に出ないといけない」と口にする。憧れの舞台に立つため、仲間の願いを叶えるために、決勝でも藤村泰はチームを勝利に導く活躍を見せるつもりだ。

(取材・文 森田将義)

最終更新:5/27(土) 22:57
ゲキサカ