ここから本文です

河瀬監督&永瀬正敏、カンヌ『光』上映後の興奮を生報告「あの一体感、すごかったですよね!」

5/28(日) 9:30配信

cinemacafe.net

映画『光』の初日舞台挨拶が5月27日(土)、都内にて開催され、水崎綾女、藤竜也、神野三鈴、樹木希林が登壇し、フランスにて開催中の第70回カンヌ国際映画祭(5月17日~28日)に参加中の河瀬直美監督、永瀬正敏とスカイプで中継を繋ぎ、カンヌでの興奮を語った。

【写真】水崎綾女、樹木希林、藤竜也、神野三鈴/映画『光

同作は、視覚障碍者のために映画の登場人物の動きや情景を言葉で伝える音声ガイドに従事する女性・美佐子(水崎さん)が徐々に視力を失っていく天才カメラマン・雅哉(永瀬さん)と出会うことから始まる物語。カンヌ国際映画祭ではコンペティション部門正式出品作品として上映され絶賛を浴びた。カンヌでの公式上映には、河瀬監督、永瀬さん、水崎さん、藤さん、神野さんが参加し、上映後に感無量の様子で抱き合う様子が大きく伝えられている。各賞の発表は、最終日の28日に行われる。

現地に滞在中の河瀬監督は、街を歩いていても「すごくよかったです。すごく温かい気持ちになりました」などと声を掛けられているエピソードを紹介。「この映画を作って、(上映中のホールの)暗闇の中で映画を観終わった人たちと一体になれる瞬間、それがすごく嬉しいです。映画というのは一体感なのですよ。人と人が繋がっていく瞬間の出会いを作ってくれるもので、エンターテインメントの要素がすごくあるのですが、私たちが生きるうえでの力になるという要素もあります」と語った。「あの一体感、すごかったですよね!」と興奮した様子で、ひと足先に帰国し舞台挨拶に参加した藤さんらに呼び掛けた。さらに、「永瀬君が立てなくて!」と永瀬さんの当時の様子を紹介する一幕も。河瀬監督は、「(進化を止めないカンヌは)人類への新しいメッセージを投げると思います」といい、「その最終のコンペティションの19本の中の1本にして頂いて、この瞬間を迎えられたことはとても嬉しいと思いますし、映画がまた好きになったなと思います」と心境を語った。

永瀬さんは、公式上映と、それに続くマスコミ試写の後に「インターナショナルの取材がいきなり、ものすごく増えました」と現地での反響の大きさを紹介。「人種は違うのですが、ものすごく深く理解されている。例えば、『この映画はすべての人々に対してのラブレターだ』と言ったスペインの記者の方がいらっしゃいました。そういう意見をいっぱい頂いています」と伝えた。

カンヌ国際映画祭には4回参加したという藤さんは、エンドロールの段階から拍手が沸き起こった場所に立ち会ったのは今回の『光』が初めてだそう。エンドロールが終わり会場に明かりがついた瞬間に、拍手や歓声が爆発し、「あれでね、監督、永瀬さん、みんな、きちゃったの」と述懐。「映画は観た人間の数だけあるのです。100万人が観たら100万人の数だけ映画があると思います。あそこで2千数百人の数の人の胸の中で映画を作れたことを目の当たりにしました」と実感を込めて言葉にした。現地滞在中の河瀬監督と永瀬さんには、「(各賞が発表される)明日ですが、もういっぺん、あの上映後に見せた、いや、あれよりもさらに大きな笑顔と涙を見られることを期待しています。がんばってください」とエールを贈った。

初めてカンヌ国際映画祭に参加した水崎さんは「圧倒されっぱなしでした」というも、「観終わったあとに外国の方から、『美佐子の目の感情がすごく表れていてよかったよ』という言葉をたくさん頂けたので、安心しました」とと声を弾ませた。

神野さんは、カンヌ国際映画祭の関係者から、「直美は直美の唯一無二の世界をずっと出し続けていく。それはどれだけこの世界では怖くて、みんなと一緒じゃないと理解されないという恐怖と戦うことはどれだけたいへんなことか分からない。それに立ち向かっている彼女は同志だ」と河瀬監督を絶賛する声を聞いたエピソードを紹介した。

樹木さんが「なんでこんなにカンヌに可愛がられるの?」と問いかけると、河瀬監督は、「映画が好きな人がカンヌの中にいます。その人たちが、私が真っすぐに作っていることを大事にしてくれます。自分たちが見たことのない日本の風景やそこで生きている人たちの心や心模様を抱きしめようとしてくれている。デコボコしている作品でも、次の先をもっと見つめたいと思ってくれているような気がします」と応えていた。

映画『光』は公開中。

最終更新:5/28(日) 9:30
cinemacafe.net