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「昼顔」人気脚本家、井上由美子ヒット作の背景

5/28(日) 13:28配信

シネマトゥデイ

 社会現象にもなったテレビドラマの続編となる映画『昼顔』で、男女の道ならぬ恋の行く末を描いた人気脚本家の井上由美子が、タブーとも言える倫理観を問うような題材に挑み続ける理由を明かした。

上戸彩と斎藤工がベッドで…『昼顔』予告編

 映画『昼顔』では、主人公の紗和(上戸彩)が、愛し合いながらもお互いに配偶者がいたために永遠の別れを誓ったはずの北野(斎藤工)と再会してしまい、新たな運命を歩み出すことになる。井上いわく「少なくなっていた大人のラブストーリーを書きたかった」ことが連ドラ版の当初の執筆動機だったそうだが、2014年の放送当時は今ほど風当たりが強くなかったものの、デリケートな題材であることは変わらない。

 そんな題材を扱った理由を、「ネット時代の今はいろんな形での出会いと共に不倫も増えていることを耳にする機会も多かったので、大人のラブストーリーならば不倫をテーマに、女の本音を描いてみたかった」と語る井上だが、理解はされても共感を得られにくい題材だけに、「やっぱり肝心なところで綺麗ごとにせず、女のずるさとか、男の不甲斐なさとかの生々しさを見せていくことを意識した」と肯定も否定もできない恋愛を描く上で注意を払った点を振り返る。

 これまで向田邦子賞をはじめテレビドラマ界の脚本賞を数多く獲得してきた井上は、木村拓哉主演の「GOOD LUCK!!」(2003)など多数の高視聴率作を手掛けるだけでなく、中学生の妊娠と出産を描いた「14才の母 ~愛するために 生まれてきた~」(2006)や革命的な発明により禁忌を犯した人々を描く「パンドラ」(2008~2014)シリーズ、そして今回の「昼顔」シリーズのように、倫理観を問う題材や時事問題、そして社会矛盾や人間の業を描いた作品も多い。

 リスクを恐れず骨太な作品に挑んでいる印象について、「その場その場で苦しみつつやっているだけで主義があるわけではなく、登場人物たちがどこかにいそうだなと思ってもらえる感じを大事にしているだけ」と謙遜するが、「こんなこと言うと仕事が減ってしまうかも」と笑いつつ、「ラクに観られるものよりも暗くて重いものを書きたいんですよね。そんな機会はあまりないですけど(笑)」と本心も漏らす。それには「暗くて重いものを観た後って、浄化されて元気になれると思う」との持論があり、その理由を「綺麗ごとよりも感情が揺さぶられるので、いいことばかりじゃないし上っ面では生きていけないけどそれでもいいんだとか、一つの人生を観た気がしてスッとする」と分析。

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最終更新:5/29(月) 11:34
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