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“千手観音投法”手に入れ広島中継ぎ陣の救世主になる

5/28(日) 14:00配信

デイリースポーツ

 広島の佐藤祥万投手(27)が、恩返しを誓っている。5月24日に今季初昇格。1軍唯一の左腕は、チームの戦力となるために新たな武器を手に入れてはい上がってきた。

 「今年ダメだったら終わりだと思っている。家族に楽をさせてやりたいし、(球団にも)僕を取ってもらってよかったと思えるように恩返しがしたい」

 2007年度高校生ドラフト4巡目で横浜(現DeNA)に入団。13年オフに日本ハムへ交換トレードで移籍し、14年シーズン終了後に戦力外通告を受けた。合同トライアウトを経て広島に入り、在籍3年目を迎える。

 昨季は3年ぶりに1軍のマウンドに立ったが、2試合に登板し、計2回1/3を投げて2失点。巡ってきたチャンスを生かせず悔しい思いをした。

 何か変化をつけないといけないと、昨オフから投球フォームを大きく変更。セットポジション時、以前は左足を曲げ、大きく開いていたが、肩幅で立つようにした。またテークバックもチームメートの一岡などを参考にしてコンパクトに。腕の位置も上から投げ降ろすだけでなく、斜めや横などさまざまな角度から投げる“千手観音投法”に変えた。

 新たな試みに手応えは十分だ。2軍では15試合に登板し、1勝0敗で防御率は1・56と安定した成績を残す。「リリースポイントが安定してきて、コントロールがよくなった。スピードが出る方ではないので、打者にいかに打ちづらくするかを考えて投げている」と納得の表情を浮かべている。

 昨シーズンから手薄となっている左の中継ぎ。飯田やオスカルなど同世代の投手も多く競争が激しい。「いままでやってきたことをマウンドでやって結果を出せるようにしたい」。目の前の一戦に全力を注ぎ、中継ぎ陣の救世主となる。(デイリースポーツ・井上慎也)