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【日本ダービー】藤沢調教師の馬優先主義がダービー初制覇を遅らせた

5/29(月) 6:05配信

スポーツ報知

◆第84回日本ダービー・G1(28日、芝2400メートル、東京競馬場、良)

 藤沢和厩舎をメインステーブルとする山本英俊オーナーは、藤沢和師を称してこう笑ったことがある。「藤沢さんは最初に馬、次がファン。馬主は一番後回しなんです」

 現役唯一の1000勝トレーナーにして、JRA通算1351勝。重賞101勝、G1は26勝。圧倒的な成績を残してきた藤沢師は“馬優先主義”で知られる。「3歳のこの時期に、東京の2400メートルを走れる馬はいないよ」と言い、ダービーで燃え尽きない馬づくりを心がけてきた。大調教師ながら、ダービー制覇が遅れたのは、自身のスタンスによるものが大きい。

 コディーノ(9着)など3頭を送った13年は、木曜に東京競馬場で追い切りを行った。早めに輸送して落ち着かせるのが狙いだったが、小島茂調教師によればその先のビジョンもあったという。「例えば休み明けの有力馬を、開催日の昼休みや最終レース後に公開調教すれば、馬もピリッとするし、お客さんも喜ぶと話していました」。馬とファンを大事にする姿勢がうかがえる話だ。

 優勝会見で、「ファンの皆さんには、だいぶ迷惑をおかけしました。これくらいでは間に合わないと思うけど」と苦笑いした藤沢師だが、気持ちはファンに伝わっているに違いない。表彰式は、例年にも増して祝福ムードに包まれていた。(椎名 竜大)

最終更新:5/29(月) 9:11
スポーツ報知

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