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【六大学】立大、21世紀初Vにミスター称賛「ここ一番で強さを見せた」

5/29(月) 6:05配信

スポーツ報知

◆東京六大学野球 最終週第2日(28日・神宮)

 早慶戦での連勝が優勝条件だった慶大が敗戦。単独首位で全日程を終えていた立大が、99年秋以来35季ぶり13度目、21世紀初のリーグ優勝を決めた。

 春の優勝は、槌田誠氏(巨人―ヤクルト)が3冠王を獲得した1966年以来で、全日本大学野球選手権(6月5日から7日間・神宮ほか=報知新聞社後援)には、51年ぶり5度目の出場となる。

 歓喜は静かに味わった。慶大が敗れた瞬間、ネット裏の記者席から見守っていた立大・溝口智成監督(49)は、関係者と握手を交わした。「この1週間はつらかった。不安もあった。運を天に任せて、女神がどちらにほほ笑むか、と。18年という長い間、開かなかった扉をやっと開ける」。慶大が自力優勝を逃し、18年ぶりの優勝が舞い込んだ。

 執念で大混戦を制した。勝ち点を落とせばV逸決定の早大戦では、1敗からサヨナラなどで連勝。連勝でV、1敗で自力V消滅の明大戦では、1回戦で9回2死まで無安打の完封負け。それでも1勝1敗とした3回戦で、延長12回に逆転サヨナラ勝ちして望みをつないだ。今季15試合のうち、2分けを含む9試合が2点差以内の接戦で、5試合が逆転勝ち。崖っぷちのところで耐え抜いてきた。

 大学側のチーム強化が実を結んだ。文武両道の観点から廃止していたスポーツ推薦制度(アスリート選抜)を、08年から復活。大阪桐蔭で甲子園優勝を経験した4番の笠松悠哉三塁手(4年)、エース左腕の田中誠也(2年)が、投打の柱に成長。他大学の監督らも「いい選手が集まるようになって、選手層が上がっている」と声をそろえる。14年に新室内練習場、15年には人工芝のグラウンドが完成と、ハード面の改善もプラスに作用した。

 前チームからは沢田(オリックス)、田村(西武)、田中(楽天)の3人がプロ入りし、大幅な戦力ダウンかと思われた。指揮官は今季「1人の力に頼らない」ことをモットーに掲げ、チームスローガンは、全員が一つになって力を合わせることを意味する「戮力同心(りくりょくどうしん)」。「選手が一体感を持って、選手全員で戦えたと思う」と指揮官。悲願のリーグ優勝は、ヒーローなき「全員野球」でつかみ取った。(青柳 明)

 巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(報知新聞社客員=57年度卒)「35季ぶり優勝おめでとうございます。最近はあと一歩のシーズンが続き、OBとして待ちに待った優勝となりました。今季はチーム一体となった野球で、ここ一番での強さを見せてくれました。溝口監督が就任4年目にして見事なチームを作り上げられたと思います。これからも野球部の新たな歴史を築いていってください」

最終更新:5/29(月) 8:22
スポーツ報知

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