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工藤ホークス初、8失点でも勝った 6点リード、ドラ1松本裕の初勝利寸前でも交代 執念継投

5/28(日) 7:00配信

西日本スポーツ

 ◆日本ハム8-13ソフトバンク(27日・札幌ドーム)

 あぁ勝ってよかった! 4時間12分の長い殴り合い。大量8失点されながらも、3発を含む13得点で逃げ切って連敗を止めた。「プロ初先発初勝利」の権利を得る目前だった松本裕樹投手(21)を5回1死で降板させ、勝ちパターンの救援陣を次々とつぎ込んだ工藤監督の「執念継投」。交流戦前の最終カードで負け越すわけにはいかない。

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 誰よりも教え子の記念星を願っていた工藤監督が、たまらずベンチを出た。8点リードで迎えた5回。松本裕が1死一、三塁で代打杉谷に2点適時二塁打を浴びると、指揮官は主審に交代を告げた。リードはまだ6点。監督就任時のドラフト1位で、いわば“同期入団”の右腕を手塩にかけ育ててきた。プロ初先発マウンド。初白星がどれだけ大きなものか分からないはずはないが、チームの勝利のため心を鬼にした。

 「うーん、何とか我慢して(続投)ということも考えたんだけど…。日本ハムの打線もいま調子がいいので、勢いがつくとね。あそこが、ギリギリだったかなと思います」

 21歳右腕の白星の権利を捨ててまで、勝利をもぎ取りにいった。だが、石橋をたたいたはずのこの継投でも、相手の流れを断ちきれない。2番手の石川が1死を奪ったが、岡、近藤に連打を浴び1失点。2死一、三塁、4番中田を迎えたところで指揮官は再びベンチを出た。3番手五十嵐にスイッチ。その3球目だ。真ん中高めの直球を捉えられた打球は、左翼ポールのはるか上部を超える大飛球となった。

 塁審はファウルと判定したが、栗山監督のアピールによりリプレー検証へ。本塁打なら、2点差に詰め寄られる。球場全体が異様な緊張感に包まれたが、結局判定は覆らない。一塁ベンチの工藤監督は一瞬命拾いしたような表情を浮かべたが、まだドラマは終わらない。五十嵐は暴投で1失点。さらに、2死満塁として一発がでれば同点のピンチを招いたが、何とか田中賢を打ち取りドタバタの5回を終えた。

■4時間12分の激闘

 点差以上のヒヤヒヤ感。4点リードの6回から現状では8、9回を任せるはずの森と岩崎を、ともに2イニングずつ登板させる執念継投を見せた。「今日はとにかく総力戦でもいいんで、打線も打っていたし(勝利を)ものにしたいと。負担は大きくなるけど、森君も岩崎君も2イニングいってくれと言いました」。工藤政権下では、大量8失点して勝利したのは初。打線の力と、意地の投手起用で連敗も2でとめた。4時間12分の激闘で試合後のチームにはこれ以上ない疲労感が漂ったが、勝利したのは大きい。交流戦前ラストゲームも全力で奪いにいく。

西日本スポーツ

最終更新:5/28(日) 7:00
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