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ハイレゾ感よりナチュラルな音を追求した貴重なDAP、OPUS #3(1)

5/28(日) 11:40配信

Stereo Sound ONLINE

韓国audio-opusのハイレゾ対応デジタルオーディオプレーヤー(DAP)「OPUS #3」。注目の本機を、作曲家、音楽家、録音エンジニア、オーディオ評論家の生形三郎さんがレポートする。



 韓国audio-opusブランドが展開するハイレゾ対応デジタルオーディオプレーヤー(DAP)のOPUSシリーズに、最新モデル「OPUS #3」(オーパススリー)が登場した。エッジィなプリズムカットデザインのフルメタルボディを纏い、DACチップにはバーブラウン(テキサスインスツルメンツ)「PCM1792A」を採用。最大11.2MHz DSDのネイティブ再生に対応し、バランス出力やUSB DAC機能も搭載。Bluetooth接続をはじめ、Wi-FiによるDLNA再生や、spotify再生にも対応する、マルチなプレーヤーだ。価格はオープンで想定市場価格は9万9800円前後となっている。

 audio-opusシリーズは、韓国のthe bit社が手掛けるブランド。同社は、2015年にハイレゾプレーヤーの開発をスタート。翌2016年に、第1弾モデルとなる「OPUS#1」を発表した。本機は、その第3弾となる最新モデルだ。OPUSシリーズの開発では、レコーディングスタジオとマスタリングスタジオにて、リスニング機としての徹底したチューニングが施されるそうだ。そして目指す音は「どこまでも心地よく響く高精細サウンド。パワフルでありながら、自然なアナログフィールを大切に設計している」という。今回、じっくりと実機を試す機会に恵まれたので、早速レポートしていきたい。

■ユーザーライクな画面デザインが使いやすい

 まずは本体スペックから。プリズムカットが印象的なボディは、アルミニウム合金の削り出し。55度にカットしたという四隅の傾斜が、本機のシャープな雰囲気をより強めている。サイズは、76mm(幅)x 114mm(高さ)x 18.3mm(奥行き)で、質量は220g。実際に手に取ってみると、大きすぎず、小さすぎずといったサイズ感で、手のひらへの収まりが実によい。エッジがかなり研ぎ澄まされたデザインなので、オプション(想定市場価格¥6,000前後)のレザーケースに入れた方が、取り扱い自体は良好だ。

 液晶画面は、4インチ(800×480ドット)のIPSタッチスクリーン式。CPUにARM Cortex-A9 1.4GHz(4コア)を採用し、RAMはDDR3の1GBと、動作も軽快だ。終始流麗な画面表示と操作感を味わうことが出来た。プレーヤーOSはAndroidベースで、洗練された操作画面(GUI)を持つ。

 実機に触れてまず感じるのは、これらデザイン性の高さだ。筐体、GUIともに高い完成度のヴィジュアルを備えており、デザインコンシャスなモデルということがすぐさま実感できるのだ。まさに、手に取る喜び、操作する喜びを与えてくれるプロダクトと言える。

 ヴィジュアルだけでなく、音声部分のスペックも充実している。DACチップには、バーブラウン(テキサスインスツルメンツ)「PCM1792A」を採用。DSDは、最大11.2MHz ファイルのネイティブ再生に対応している。チップの仕様上、PCMは192kHz/24bitまでのサポートだが、ポータブル機の再生フォーマットとしては、もはや十分過ぎるスペックと言えるだろう。出力は、光デジタル出力を兼ねる3.5mmアンバランス出力に加え、2.5mm 4極のバランス出力も装備。ほかに、USB DAC機能も搭載するほか、Bluetooth接続、Wi-Fi通信によるDLNA再生、今話題のストリーミングサービス「Spotify」の再生に対応するなど、実に多彩な再生機能を備えている。内蔵ストレージは64GBと大容量で、microSDカードスロットも一基搭載するので、保存領域も潤沢だ。バッテリー容量は4,000mAhで、連続再生時間は約8.5時間と、必要十分な長時間使用が可能となっているのも嬉しい。

(その2・視聴編へつづく)

【生形三郎(うぶかたさぶろう)】
作曲家、音楽家、録音エンジニア、オーディオ評論家。音楽家の視点を活かした、独自の録音制作およびオーディオ評論活動を展開している。「オーディオ=録音⇔再生」に関する、多角的な創造・普及活動に取り組む。自宅アトリエでは、自作の4ウェイおよびフルレンジをメインスピーカーに据えるこだわり派。東京藝術大学大学院修了。

Stereo Sound ONLINE / 生形三郎

最終更新:5/28(日) 11:40
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