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頭脳的なプレーで錦織を破ったヅベレフ兄。プロ史上ベストなプレー。その裏には弟の影響が。【ジュネーブOP】

5/28(日) 12:10配信

TENNIS.JP

負けた! 錦織圭が! マッチポイントを逃れた時はまた大逆転か?と思われたが

ファイナル・セット、2-5、

錦織のサーブで15-40とマッチポイントを握られた。

しかしそこを挽回した時は、
もしかしたら、昨日の準々決勝、3つのマッチポイントからの大逆転劇が再現されるのでは?と期待されたが、
錦織圭(日清食品)はM.ヅベレフ(33位ドイツ)に4-6,6-3,3-6で敗れ決勝進出を逃してしまった。

ドイツの記者は「錦織戦、ミーシャ(ズベレフ)は彼のキャリアでベストのクレーコートでのプレーをした。ベースラインから頭脳的なプレーだった。きっと弟のサーシャ(ズベレフ)の活躍に刺激を受けているのだろう。」

と教えてくれた。

弟のA.ヅベレフはジョコビッチを破りイタリアンオープンに優勝し、20歳の若さでトップ10を切り9位になっている。
(フレンチ・オープンのドローでは錦織と同じ山、第9シードで順調に両者が勝ち進むと4回戦で対戦することになる強敵だ。)

身近な弟の活躍は兄に刺激を与えているのだろう。
今年の1月のオーストラリアン・オープンでは第1シードのマレーを破り、優勝したフェデラーに敗れたが8強。
2月にはランキングも自己最高の30位にもなっている。

錦織対ヅベレフ

「クレーでもネットに出てくる選手、違ったタイプのプレーヤー」
サーブ&ボレー、チップ&チャージとネットに詰める攻撃的なプレーヤーと錦織は警戒していたが、
試合が始まると違っていた。
むしろ受け身で粘り、錦織のプレーをかわし、必要な時はカウンターを打ってくる。

錦織のミスが重なり錦織は先にセットを落とす。

しかしさすが錦織圭、相手のプレーに慣れると主導権を握りセカンドセットを取り返す。

「相手のサーブが良く、どっちに来るか読めなかったし、リターンを返せなかった。」と錦織。
ファイナル・セットでは錦織のサーブ2-5で、15-40とマッチポイントを握られる。

最初のマッチポイント、25回続いたラリー戦、錦織、最後はフォアでオープンに決めた。

2本目のマッチポイント、ヅベレフはチャンスを掴みネットに出てきた、
絶体絶命!ポンと決められてしまう!
ところがヅベレフはそのボレーをネットする!尾を引きそうなミスだ。

錦織は2度目のデュースでキープする。

ヅベレフ、5-3、サービング・フォ・ザ・マッチだ。
サーブ&ボレーなどで40-0とマッチポイント。

そのマッチポイントは錦織のバック深くへファースト・サーブを放ち、
やっと返した錦織のリターンをオープンに決めた。

2本目のマッチポイントはイージなボレーミスだった。
3本目のマッチポイント、プレッシャーが凄くかかるところだったが、迷うことなくファースト・サーブを放ちボレーで決めた。

予選から勝ち上がってきたヅベレフのプレーは、相撲で言えば大関を狙っている高安のようなものかな?
気合充分、プレッシャーを力にして、まだ本調子でない錦織のプレーを上回った。

「もちろん優勝できれば最高だったが、ポジティブに考えたい。」と錦織。
気持ちはもうフレンチ・オープンにむいている。

塚越亘

最終更新:5/28(日) 12:10
TENNIS.JP