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うつ・引きこもりを招き、失職さえも… 皮膚病「乾癬」をめぐる誤解

5/28(日) 11:30配信

ホウドウキョク

5月13日、モデルの道端アンジェリカさん(31)が、自身のInstagramで乾癬(かんせん)という皮膚の病気を患っていることを告白しました。

表皮が大量にはがれ落ちる…

「乾癬」は慢性的な皮膚の病気です。症状は、皮膚が赤くなって盛り上がる「紅斑(こうはん)」、次にその表面が銀白色のカサブタ「鱗屑(りんせつ)」で覆われ、やがてそれがボロボロと大量にはがれ落ちる「落屑(らくせつ)」です。

症状が進むと病変部が増え、互いにくっついて大きくなります。また、皮膚の一部である爪が変形することもあります。かゆみは約50%の患者さんにみられます。患者数は徐々に増加し、国内患者数を約43万人とする疫学研究も報告されています。

見られるストレスから、うつや引きこもりに

皮疹は全身のどこにでも出ますが、連続して刺激を受けやすい部位や、日光の当たりにくい部位…頭皮や髪の生え際、肘、膝、腰、お尻などに出やすい特徴があります。

炎症は皮膚表面で起こるため、見た目にも非常に目立ちます。そのため、温泉やプールに行けない、スカートがはけない、半袖のシャツが着られない等、日常生活での支障が多くなりがちです。

さらには、人に見られることが大きな精神的ストレスとなり、ひどい場合は引きこもりや、うつ症状を来す例も少なくありません。仕事を失ってしまった事例さえあります。

近年、乾癬は「More than skin deep」=『皮膚にとどまらない病気である』と言われるようになりました。

「乾癬」は決して感染しない!

見た目や「カンセン」という名前などから、『人に移るのでは…』と誤解されがちで、それが患者さんをさらに苦しめてきました。

しかし、「乾癬」は決して他人に感染しません!

細菌やウイルスによる病気ではないので、発疹に触れても、温泉やプールに一緒に入っても、他人に感染する心配は全くありません。

内服薬は副作用に注意!

治療法はいくつかあります。ステロイド外用薬やビタミンD3外用薬を患部にぬる<外用療法>、光源ランプを用いて、紫外線を照射する<光線療法>でも十分な効果が認められない場合は、飲み薬の<内服療法>に移行します。

ただし、腎臓等の臓器障害の副作用が起こることがあります。またレチノイドという内服薬には催奇形性があります。服用した場合には、男性は6か月、女性は2年間の避妊が必要です。

今年、日本で内服薬としては25年ぶりに発売された「オテズラ」という新薬は、これまでになかった機序で作用し、副作用も少ないとされ、内服療法の新たな選択肢となると見られます。

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最終更新:5/28(日) 11:30
ホウドウキョク