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「中ノ島」上陸へ整備計画 長崎市 世界遺産・軍艦島と高島に隣接

5/28(日) 10:07配信

長崎新聞

 世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」(本県など8県の23施設)の構成資産になっている長崎市の端島(軍艦島)と高島の間に挟まれた無人の中ノ島。2島と同様に明治時代の「中ノ島炭坑跡」があり、3島で国史跡「高島炭鉱跡」を構成している。閉山後は軍艦島住民のための火葬炉や公園があったが、1974年の端島閉山と同時に放棄された。2島に比べ知名度は低いが、多数の遺構が残っている。市は今後20年程度かけて市民が上陸、見学できるように整備する方針だ。

 今月中旬、船で島に接近した。船着き場の残骸がある東側の岩場一帯に、赤れんが製の箱状の大きな構造物や壁の一部、土台といった遺構が、崩れ落ちた状態で点在していた。明治期の炭坑施設跡と考えられている。想像以上に大掛かりで、近代的だった様子が見て取れ、往時をしのばせた。

 市によると、中ノ島炭坑は1880(明治13)年開坑。84年に三菱が取得し、近代的な設備を導入して順調に採炭を進めたが、坑内出水により93年に廃坑となった。市が2015年に策定した高島炭鉱跡の保存管理計画では、「短い期間ではあるが、高島炭坑から端島炭坑へとつなぐ重要な役割を果たし、近代石炭産業の成立に貢献した」と価値を評価した。

長崎新聞社

最終更新:5/28(日) 12:33
長崎新聞