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横浜の未来探る 緑化フェアのクロージングシンポ

5/28(日) 16:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 6月4日まで開催中の「第33回全国都市緑化よこはまフェア」のクロージングシンポジウムが今月27日、横浜市西区のはまぎんホールで開かれた。「魅力と活力あふれる横浜をめざして」と題し、横浜のまちづくりについて未来への意見が交わされた。

 基調講演では、同フェア参与を務める東京都市大学特別教授の涌井雅之さんが1876(明治9)年に開園した横浜公園や市民に開放された三渓園を紹介。「横浜ではいち早く公園文化が形作られ、市民主体で緑の街づくりを率先してきた歴史がある。その果実が今回のフェアで多くの人を呼び込むことにつながった」と説明した。

 開港以降に市内の植木商が発展してきた歴史をひもときながら、「今の欧州の園芸文化は横浜から輸出された球根や花の種子がなければ成り立たない部分もある」と紹介。「花と緑が文明を開いた歴史を認識しながら、横浜の未来についてインバウンドを含めて外国人を楽しませるような構想が大切」と問題提起した。

 パネルディスカッションでは、フリーアナウンサー高樹千佳子さんは母親の視点で「ベビーカーを押しながらフェアを楽しむことができた。美しい自然に触れることで、子どもの感性を育む上でプラスになったのでは」と話した。

 ANA総合研究所会長の小川正人さんは花や緑を生かしたグルメウオーキングイベントを提案。「文化も歴史もある横浜を世界に広めることができ、地元飲食店にもメリットが多い」。他のパネリストからは、明治時代の横浜で大八車を使って花が売られていた歴史に触れ、花のマルシェを開設するといったアイデアも出された。