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猫に飼い主の名札を 川崎市が無料配布

5/28(日) 19:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 川崎市は、飼い猫が迷子になった際などに飼い主が分かるよう、首輪に付ける市オリジナルのネームホルダーを無料配布している。所有明示は飼い主の責任と法律で規定されているが、迷子やけがで市動物愛護センターに保護される猫の多くは明示されておらず、飼い主の元に戻っていない。市は飼い主の意識を高めることで、交通事故死なども防げる屋内飼育の普及も目指す。

 首輪に通して使うネームホルダーには、飼い主の名前や連絡先が記入できる。3種類の猫のイラスト入りと無地のタイプの計4種類で、3千個作製した。

 動物愛護管理法では所有明示が努力義務として規定されているが、「登録申請と狂犬病予防注射の接種が義務付けられている犬に比べ、猫は首輪もしていないケースが多く、飼い猫か野良猫かも分かりにくい」と市の担当者。昨年度は成猫で78匹、幼猫で354匹が同センターに保護されたが、そのうち飼い主に返還されたのは成猫が3匹、幼猫はゼロ。交通事故などによる猫の死骸回収数も年間2千匹以上で、ほとんどが所有者不明という。

 「猫にふんをされた」「車に傷を付けられた」といった猫による生活被害に関する相談も、市に年間2千件ほど寄せられている。所有明示することで飼い主の意識を高めてもらい、生活環境被害や野良猫の増加、交通事故死の防止につながる屋内飼育を広める狙い。

 市は4月から、市の不妊去勢手術補助の申請者や、動物愛護フェアなどのイベント参加者らに配布している。問い合わせは、市保健所生活衛生課電話044(200)2447。