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アートに地域変革の力 珠洲・奥能登国際芸術祭へフォーラム

5/28(日) 1:54配信

北國新聞社

 9、10月に珠洲市で開かれる奥能登国際芸術祭(北國新聞社特別協力)に向け27日、金沢市の北國新聞赤羽ホールで北陸アートフォーラムが開かれ、芸術による地域変革の可能性を探った。海岸漂着物を使った鳥居や、サザエの殻を集めた「家」の製作など参加アーティストの作品構想の一端が示され、能登半島の最果てで最先端のアートを示す芸術祭へ機運を高めた。

 福武財団(香川県直島町)の福武總一郎理事長が基調報告し、瀬戸内国際芸術祭の経験について、過疎に悩む瀬戸内の島々に昨年実績で100万人を超える観光客が訪れたと紹介した。北川フラム総合ディレクターはバス停や銭湯、旧映画館などでの作品のイメージを示し「アーティストが地域資源を見つけ、新たな人々との交流が生まれる」と強調した。

 パネル討論では金沢21世紀美術館の島敦彦館長が同館、8月下旬に全面開館する富山県美術館との連携を提案し、砂塚隆広金沢経済同友会代表幹事は地理上の不便を逆手に取る仕掛けに期待を寄せた。敷田麻実北陸先端科技大学院大教授は30年程度の長期間での事業評価を促し、ギャラリー舟あそび(珠洲市)の舟見有加氏は住民の目を通した作品鑑賞を勧めた。

 芸術祭実行委員長の泉谷満寿裕珠洲市長は「目指すべき理想の地域は暮らす人々が幸せを感じる地域。アートの力が誇りをもたらす」とあいさつした。

 フォーラムは奥能登国際芸術祭実行委と北國新聞社が共催した。芸術祭は9月3日から10月22日まで開かれ、11カ国・地域のアーティスト39組が参加する。

北國新聞社

最終更新:5/28(日) 1:54
北國新聞社