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河瀬直美『光』パルムドール逃す 最高賞はスウェーデン人監督の手に【第70回カンヌ国際映画祭】

5/29(月) 3:20配信

シネマトゥデイ

 第70回カンヌ国際映画祭の授賞式が現地時間28日にフランスで行われ、最高賞のパルムドールに、スウェーデン人監督のリューベン・オストルンドが手掛けた『ザ・スクエア(原題) / The Square』が選ばれた。邦画唯一の出品作となった河瀬直美監督作『光』は受賞を逃した。

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 1997年の第50回に『萌の朱雀』でカメラ・ドール(新人監督賞)受賞、2007年の第60回に『殯(もがり)の森』でコンペティション部門グランプリ受賞と、10年ごとにカンヌの栄冠に輝いてきた河瀬監督。今回は第70回という節目のコンペ出品とあって、1997年の今村昌平監督作『うなぎ』以来20年ぶりとなるパルムドールへの期待も膨らんだが、無冠に終わった。

 しかし授賞式前日には、人間の内面を豊かに描いた作品を選ぶエキュメニカル審査員賞を受賞。また、日本人監督最多となる8度目の正式出品を成し遂げ、公式上映では10分にわたるスタンディングオベーションを受けるなど、高い評価を受けた。日本では27日から全国公開されている。

 オストルンド監督がコンペ初参加でパルムドールに輝いた『ザ・スクエア(原題)』は、現代アート美術館のキュレーターとして尊敬を集める主人公が、盗まれた携帯電話を取り戻すために取った愚かな行動がもたらす思わぬ事態を描いたドラマ。クレース・バング(デンマーク)やエリザベス・モス(アメリカ)など国際色豊かなキャストが顔を揃える。そのほか、監督賞にソフィア・コッポラ、男優賞にホアキン・フェニックスが輝くなどアメリカ勢の活躍も目立った。(編集部・入倉功一、取材:市川遥)

第70回カンヌ国際映画祭の受賞結果は以下の通り。

【パルムドール(最高賞)】
『ザ・スクエア(原題) / The Square』(スウェーデン、デンマーク、アメリカ、フランス) リューベン・オストルンド監督

【グランプリ】
『BPM (ビーツ・パー・ミニット)(英題) / BPM (Beats per Minute)』(フランス) ロバン・カンピヨ監督

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最終更新:5/29(月) 4:06
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