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なぜWordのデフォルトフォントサイズは「10.5」なのか?

5/29(月) 6:10配信

ねとらぼ

 Macユーザーが増えてきた現在でも、文書作成ソフトのスタンダードであるMicrosoft Word。もはや使ったことのない人がいないレベルのソフトです。

【振り仮名=ルビの由来はコレ】

 ところで、なぜWordのデフォルトのフォントサイズって「10.5」なんでしょう?

 なんでそんな半端な数字? 1つ小さい10でも、1つ大きい11でもいいじゃないですか。そもそも10.5の単位って何だったんでしたっけ……?

 というわけで、今日はフォントのサイズについての話です。身近な疑問を一気に解決していきますよ!

●フォントのサイズについて

 フォントのサイズを表す単位は「ポイント」。1ポイントは72分の1型を表す単位です。1型とは約2.54センチ。つまり10.5ポイントとは約3.7ミリを表すというわけですね。

●なぜ「10.5」なのか

 一体なぜ10.5ポイントという半端な数字なのか? それはかつて日本で使われた活字の単位・号に由来します。

 かつて、日本で公文書の作成の際に使われたフォントのサイズは「5号」と定められていました。この「5号」とおおよそ同じくらいのサイズであったのが10.5ポイント。従来の「5号」に代わり、1962年にJIS・日本標準規格の「フォントの暫定的な基準」として設定されたのが、本日まで残る謎の「10.5ポイント」です。

 将来的には廃止されることが前提だったのですが、使い勝手が良かったことから、現在でもスタンダードなフォントサイズとして使用され続けています。

●この話、じつは「ルビ」にも関係があった

 難しい漢字の上に振られるちっちゃい文字の「ルビ」。この「ルビ」とはどんな言葉に由来するか分かりますか?

 なんとこれ、実は宝石の「ルビー」。

 先ほど書いた通り、かつての日本でのフォントのスタンダードサイズは5号。これに振るルビの大きさは7号(=約5.25ポイント)が基準でした。

 これにほど近い大きさであった5.5ポイントのフォントのことを、イギリスでは「ルビー」と呼んでいました。19世紀後半以降、イギリスではフォントの大きさのことを宝石の名で呼ぶのが習わしだったのです。例えば、4.5ポイントのフォントを「ダイヤモンド」、5ポイントのフォントを「パール」など。

 この「ルビー」が縮まって「ルビ」となったのが、漢字に振られる「ルビ」の由来です。

 以上、フォントのサイズにまつわる雑学でした。PCを使っているとき、ふと思い出したら周囲の人に披露してみてください!

最終更新:5/29(月) 6:10
ねとらぼ