ここから本文です

「日本うんこ学会」の真剣な狙い 美少女ゲーム「うんコレ」開発 「大事な話をオープンに」

5/30(火) 7:00配信

withnews

 日本うんこ学会。初めてその名前を目にした時は「『うんこ』ってはやってるの?」と驚いた学会でした。どんなことをしている学会なのか、話を聞いてみると、成り立ちは4年前。「うんこ」をきっかけに面白がっているうちに、医療に興味を持つようになってほしいと始まった、楽しく学べる学会でした。(朝日新聞科学医療部・水野梓記者)

【画像】うんこブームのパイオニア 例文が「うんこ」だらけの漢字ドリル

正しい医療情報がバズるため キーワードはうんこ

 学会長を務めるのは、横浜市立市民病院に勤める外科医の石井洋介さん。

 なぜこんな学会を作ろうと思ったのか尋ねると「ツイッターでバズる2大ワードって知ってます? 『うんこ』と『おっぱい』らしいんですよ」と真剣な顔で返されました。
 
 もともとゲームや漫画が大好きな石井さん。

 これまで、医療情報はどこか堅く、本当に届けたい人へ届いていないのではと感じていました。

 そこで、エンターテイメントの力を借りて、医療や健康の正しい情報を届けることができないかと、「うんこ」をキーワードに活動を始めました。

うんこ報告でゲームができる うんコレ開発

 まず挑戦したのが、うんこゲーム「うんコレ」の開発です。あおり文句は「うんこで救える命がある」「課金の代わりに うんこ報告!?」。

 このアプリでは、自分のうんこを観察して(観便といいます)、色や形を報告すると、美少女に擬人化した腸内細菌のカードが引けます。そして、その腸内細菌たちが、大腸がんをやっつけるゲームが楽しめます。今年秋にはリリース予定です。

 このゲームは、大腸がんを予防するため、まずは自分の「うんこ」に興味を持ってもらう狙いがあります。大腸がんになっても、ほとんど自覚症状がありませんが、患者の多くが、何かしら便や排泄(はいせつ)に異常があったと話しているそうです。

 石井さんは「自分の便をよく見ていない人が多いんです。これで、毎日チェックする習慣がつけば」と話します。

 大事なことなのに、なかなか話せない「うんこ」の話を、もっとオープンにできるようになったら、という思いもあるそうです。


 昨年には、うんこを漏らしたエピソードをまとめた本『タイムマシンで戻りたい』も出版しました。
 おもしろおかしく読み進めていると、日本で最も患者数が多い難病「潰瘍(かいよう)性大腸炎」についても紹介します。

 企業の支援を受け、3年連続で「ニコニコ超会議」にもブースを出しています。
 病院へ行くのはハードルが高いと思っている人に、気軽に医療情報にふれてほしいという思いから、
 セクシー男優と内科医が性感染症について話したり、産業医がブラック企業撲滅を語ったりするトークイベントや、
 AEDアイドルが歌う企画などを催しました。

1/2ページ

最終更新:5/30(火) 7:00
withnews