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ローマ最終戦のトッティ、感動のお別れセレモニー 「毎日泣いていた」

5/29(月) 11:29配信

ISM

 現地時間5月28日、FWフランチェスコ・トッティがローマ(イタリア)での最終戦に途中出場し、試合後に盛大なセレモニーが行なわれた。

 ローマでの25年のキャリアに今季で幕を下ろすトッティは、約6万人のファンが集った本拠地「オリンピコ」でのジェノア戦で、54分から途中出場。ローマでの公式戦出場試合数を786とした。

 単一クラブでの出場試合数としては、パオロ・マルディーニ氏(ミラン/902試合)、ハビエル・サネッティ氏(インテル/858試合)に続く歴代3位。セリエAで250ゴールは、シルヴィオ・ピオラ氏の持つ274ゴールに24点差の歴代2位。セリエA現役選手で200ゴール以上を記録している選手は、ほかにいない。

 スタンドの大勢のファンが背番号10のユニフォームを纏い、ほかのファンも「キャプテンは永遠」と書かれたTシャツを着用。対戦相手のジェノアもユニフォームの背面に「ひとつだけのユニフォームで25年、785試合出場、307ゴール、2006年の世界王者。フランチェスコ・トッティはサッカーの歴史の一部」と記し、トッティへの賛辞を寄せた。

 試合後、トッティはピッチ中央で「残念だけどこの瞬間が来てしまった。毎日泣いていた」とスピーチ。「妻や家族と一緒に決めた。自分はここにあと25年いたい。ありがとうローマ」「詩や歌を書きたかったけど、僕は足で自分のことを表現しようとしてきた」と述べた。

 トッティが来季もローマでプレーすることを望んだのに対し、クラブが引退に導いたとの見方もある。試合前のメンバー紹介では、トッティの起用法で批判を浴びていたルチアーノ・スパレッティ監督の名前が呼ばれた際、ファンからブーイングが飛んだ。試合後に挨拶したジェイムズ・パロッタ会長も、同様にファンから厳しい反応を示されている。

 今後について、トッティは「あまり話せず、考えを明確にできずに申し訳ない」「今は自分のユニフォームを脱ぐところで、しっかりたたみたい。今は光が消えていくところで、恐れを感じる。少し恐れを感じることを許してほしい。今は僕がみんなの助けを必要としている」と述べるにとどまった。

 セレモニーではピッチ中央にトッティの名前が記された大きな背番号10のユニフォームが用意され、選手たちも背番号10を模したシャツを着用。トッティは娘を抱きながら、妻や計3人の子供たちと一緒に陸上トラックを一蹴し、その途中に立ち止まって妻の肩で泣く場面もみられた。

 また、トッティは「君のことが恋しくなるだろう」と書かれたボールにサインをし、ウルトラスが陣取る南側スタンド「クルヴァ・スッド」に蹴り込んだ。なお、スピーチの最後にトッティはファンに向けて「君たちを愛している」と語った。

 トッティは1993年に16歳でローマのトップチームデビューを飾り、98年に22歳というセリエ史上最年少の若さでキャプテンに就任。2001年にはローマにとって通算3度目となるスクデットを獲得した。およそ100万人のファンが集まったチルコ・マッシモでの優勝パーティーについて、トッティは「2001年6月17日のことを考えると今でも鳥肌が立つ」と述べている。(STATS-AP)

最終更新:5/29(月) 11:29
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