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宮里藍、引退会見で伝えたかったことは“感謝”

5/29(月) 19:05配信

ゴルフ情報ALBA.Net

ムービーのカメラが約40台、スチールカメラが約60台、集まった記者の数は140人。関係者も合わせると300人以上が出席した宮里藍の引退表明会見。この会見で宮里が繰り返し口にしていたのは“感謝”の2文字だった。

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宮里が最後の挨拶で口にした「多くの人にサポートしていただき本当に嬉しかったですし、幸せだったと思っています」という言葉が象徴的だった。自身の引き際に関する寂しさなどは一切なく、この会見はこれまでお世話になった関係者、友人たち、多くの声援を送ってくれたファンたちへ、感謝とけじめを伝える場だったように感じられた。

先週のツアー会場では、引退を知った選手たちの口から出てくるのは「残念」という言葉と、宮里の人格を褒め称える言葉が多かった。有村智恵や原江里菜といった後輩は、不調時に宮里からかけてもらった明るい言葉に助けられたという。若い選手たちは誰にでも明るく接している宮里に、プロとしての「お手本」だと尊敬の念を抱いていた。

現場で聞けば聞くほど、宮里がいかに人格者だったがわかる気がした。あれだけの実績を持ちながら、父・優氏の「プロの前に人格者たれ」という言葉を守り、プロとしても一人の人間としても愛されている人なのだと実感した。

契約メーカーに対しても、気さくにそして誠実に接する人だという。宮里がブリヂストンスポーツと契約した際の広報部長で、その後はプロ担当として10年以上宮里家と接してきた現ゴルフライターの嶋崎平人も、「優氏をはじめ、宮里家は人柄がみんな素晴らしい」と話していた。

高校生の時に「ダンロップ女子オープン」で優勝し一躍時の人となった宮里だが、優氏は「契約時に、成績が悪かったらお金はいらない」と話していたという。また沖縄に行くたびに「本当はボクがごちそうしなきゃいけないんだけど」、逆に食事代を払ってもらうこともあった。メーカーに無理をいうプロの家族の話は耳にしたことがあるが、逆は初めて聞いたかもしれない。

再来週の「サントリーレディス」の後は米国に戻り今シーズンを戦う予定。パッティングのイップスを克服し、今は戦える状態になっているという宮里。本物の人格者である彼女に、ゴルフの神様がもう一度微笑んでくれることを期待したい。

(撮影:佐々木啓)<ゴルフ情報ALBA.Net>

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