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梶井基次郎しのび「檸檬忌」 伊豆・湯ケ島の旅館「湯川屋」

5/29(月) 8:33配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 小説「檸檬(れもん)」で知られ、1926~28年に現在の伊豆市湯ケ島で執筆活動をした作家梶井基次郎をしのぶ「檸檬忌」が28日、梶井が滞在した同市湯ケ島の旅館「湯川屋」(現在は廃業)で開かれた。県内外から約30人が参加し、梶井の作品やエピソードに触れた。

 湯川屋主人の安藤公夫さん(故人)のめい、山川堯子さんと、作品集「梶井基次郎と湯ケ島」の編さんに協力した元編集者の勝呂睦男さんが講話した。桜美林大の勝呂奏教授との対談形式で梶井の作品や逸話について語り、「梶井の文章は小説であり、詩にもなっている」「湯ケ島のシャクナゲが好きだった」などと紹介した。湯川屋近くの梶井基次郎文学碑前で追悼の会も行った。

 檸檬忌は文学碑が建ったのを機に安藤さんが1971年に始めた。2000年を最後に途絶えていたが、地元住民らの間で機運が高まり、16年7月に復活。“新生檸檬忌”として2回目の開催となった。今回は所有者の河村巌さん(73)=焼津市=の好意で湯川屋での開催が実現した。

 安藤さんの孫で、檸檬忌実行委員会の神田航平委員長(36)は「梶井と湯川屋とのつながりを今後も残していきたい」と語った。

静岡新聞社

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