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23μlの血液で最大8.1μlの血漿を取り出せる、樹脂マイクロサンプリングデバイス

5/29(月) 15:10配信

MONOist

 島津製作所は2017年5月15日、グループ会社の島津テクノリサーチと共同で、非臨床分野用のマイクロサンプリングデバイス「MSW2」を発売した。微量な検体の採取や分析に必要な血漿(けっしょう)の分取が容易に行える。新薬開発などのため、実験動物の血液検体を分析する製薬メーカーや機能性食品メーカー向けに販売する。

 MSW2は、血液検体を採取・保持するための樹脂製デバイス「Microsampling Wing(マイクロサンプリング ウイング)」と、最大14個までMicrosampling Wingをセットできる専用ホルダー「Microsampling Windmill(マイクロサンプリング ウインドミル)」で構成される。

 血液検体をMicrosampling Wingで採取し、Microsampling Windmillにセットして遠心分離を行う。ヘマトクリット値(血液中に占める赤血球容積の割合)の変動に従って、23μl(リットル)の血液から最大8.1μl、通常5.6μlの微量な血漿を分離して再現性良く取り出せる。血球と血漿は、Microsampling Wingの流路内で分離する。

 また、血漿を保持する部分にある溝を手で折って分割することで、通常5.6μlもしくは2.8μl×2、ヘマトクリット値の変動に従って追加で2.5μlの血漿を分取できる。別のチューブに折ったチップを入れ、除タンパクなどの処理を加えることも可能だ。

 一般的に実験動物から微量な血液を採取する際は、ガラス製のキャピラリ管を用いるが、扱いや管理の面で手間やミスが発生するリスクが指摘されていた。MSW2は、こうした課題の解決を目指して開発された。

 価格はMicrosampling Wingが23万8000円。1パック14点入りで10パックから販売する。Microsampling Windmillは1パック10点入りで4万円。Microsampling Wing14点と遠心分離用チューブ14点入りのトライアルパックは5万円となる(いずれも税別)。

最終更新:5/29(月) 15:10
MONOist