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サプライズ代表招集の加藤恒平 トーク力でイレブンに溶け込んだ

5/29(月) 16:45配信

東スポWeb

 キリンチャレンジ杯シリア戦(6月7日、味スタ)、及びロシアW杯アジア最終予選イラク戦(同13日、テヘラン)に臨む日本代表の海外組合宿が28日に千葉県内でスタートした。サプライズ選出で一躍脚光を浴びたMF加藤恒平(27=ベロエ・スタラザゴラ)も初合流。叩き上げの苦労人らしく、抜群のトーク力と社交性を発揮して早くも代表イレブンのハートをがっちりとつかんだ。

 合宿初日は10選手が参加。インターバル走やボール回しなどで約2時間、みっちりと汗を流した。代表の主力組が顔を揃えたが、中でも一番の注目を集めたのは“シンデレラボーイ”の加藤だ。

 代表クラスともなると、ユース時代から実績を積んできた選手がほとんど。たとえA代表初選出でも、世代別代表や全国レベルの大会など、どこかで顔を合わせたことがあるケースが多い。しかし加藤はユース時代から無名の存在で、日本でのプロ経験もJ2町田でわずか1年弱。欧州でも“マイナー”扱いの東欧各国を渡り歩いてきたため、現在の代表メンバーに知り合いはいない。チームに溶け込むのも簡単ではないと思われた。

 だが加藤はそんな懸念を吹き飛ばした。海外生活で習得した英語とスペイン語が堪能で、さらにモンテネグロ語、ポーランド語、ブルガリア語も「日常会話程度なら話せる」という“マルチリンガル”。練習中には得意の語学力を生かし、外国人コーチとも積極的に会話を交わした。

 ランニング中にはFW久保裕也(23=ヘント)と談笑。「(加藤が)立命館大時代に一緒だった(自分の古巣の)京都の先輩の話とかをした」(久保)と共通の話題で盛り上がり、トークの“引き出し”の多さも見せた。

 初対面のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)の印象を問われると「監督は人間性が素晴らしい方」と“社会人”として上司を立てる満点回答。さらに「ありのままの自分を出せれば普通に入れる。ここには“生きる”ために来た」「周りから見たら27歳は遅いけど、僕にとっては必要な時間だった」と自らの言葉で考えを発信する力もある。

 叩き上げで培ってきた抜群のコミュニケーション能力で、あっという間にチームに溶け込むことに成功。

 会話を交わしたFW浅野拓磨(22=シュツットガルト)も「すごくしっかりした話し方でしゃべりやすいし、経歴も豊富なので海外でプレーする秘訣も聞いていきたい」とその“人間力”に早くもほれ込んだ。

 指揮官は常々「代表選手には人間性も求められる」と話す。期待の新星はそんなハリル基準を一発クリア。チームに新たな風が吹き始めた。

最終更新:5/29(月) 16:45
東スポWeb

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