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稚内大谷、春7年ぶり全道勝利…主将不在の穴を全員でカバー

5/30(火) 8:03配信

スポーツ報知

◆春季北海道高校野球第1日▽1回戦 稚内大谷3―2旭川実(29日・札幌円山)

 1回戦3試合が行われた。2年連続出場の稚内大谷が、3―2で旭川実を下し、春は7年ぶりの全道勝利を上げた。2回に左肩脱臼で上川原丈登主将(3年)が負傷交代する緊急事態に幼なじみを中心にナインが奮起。エース左腕・正岡翔也(3年)が9回2失点の力投を見せるなど、主将不在の穴を全員で埋めた。開幕試合に臨んだ札幌日大は2回に大量7点ビハインドを背負いながら、18安打の猛攻で鵡川に13―9で逆転勝ち。北照は4―1で札幌南を退けた。

 1点リードの9回2死三塁。稚内大谷のエース・正岡が、上川原のためにと気持ちを込めて投じた126球目は全力の直球だった。二ゴロに仕留めて勝利をつかみ、「丈登(上川原主将)のためにも負けられなかった」。左腕はホッと安堵(あんど)の色を浮かべた。

 試合序盤にアクシデントが襲った。2回1死一、三塁。盗塁モーションを起こした三塁走者の上川原がけん制に反応し、帰塁した際に体勢を崩して左肩を脱臼した。4番と救援も務める大黒柱。「こういうトラブルの経験がなかったので」と本間敬三監督(32)。ベンチ内の動揺は隠せなかった。

 その緊急事態に奮起したのが幼なじみたちだった。上川原らスタメンに並ぶ7人は稚内潮見が丘小から同じチームでプレーしてきた。その一人、6番・福田悠太は「みんな家族みたいなものです」と“兄弟”のピンチに燃えないわけがなかった。

 2点先行されたが、6回に相手失策と内野安打を絡めて1点差に迫った。2死一、二塁で迎えた福田は左翼線三塁打を放って勝ち越しに成功。リードをもらった正岡も5回以降は無失点投球。7回の2死満塁のピンチも「意地でも点を与えたくなかった」とスライダーで空振り三振に切った。

 次戦は昨秋の全道大会準決勝で敗れた札幌日大。背番号1の正岡は「エースとしてこのチームを引っ張っていく。丈登の分も自分が投げたい」と宣言した。苦難を乗り越えて1つになった稚内大谷。雪辱を果たす時が来た。(清藤 駿太)

最終更新:5/30(火) 13:59
スポーツ報知

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