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佐藤琢磨、日本人初制覇!インディ500の歴史塗り替えた

5/30(火) 7:04配信

スポーツ報知

◆自動車 インディカー・シリーズ第6戦 第101回インディ500(28日、米インディアナポリス・モータースピードウエー)

 200周(1周約4キロ)の決勝が行われ、40歳の佐藤琢磨(ホンダ)が日本人ドライバーとして初優勝を飾った。日本勢の最高順位は2003年に高木虎之介がマークした5位。佐藤は同シリーズ今季初勝利で、13年4月に米カリフォルニア州ロングビーチで行われた大会での初優勝以来、通算2勝目。予選4番手で決勝は2列目から発進し、195周目にトップに立って後続の猛追を抑えた。

 優勝者の恒例となっている牛乳を飲み、途中で自らの顔にかけて佐藤は大喜びした。1909年のサーキット開場時のれんがの路面にちなみ、スタートとゴールのラインに残しているれんがにもキス。「ちょっと実感が湧かない。長い道のりだったが、インディ500に勝ってうれしい。この瞬間が人生最高の時だろう」と相好を崩した。

 残り5周で、インディ500で3勝のカストロネベスを追う2位の佐藤が勝負に出た。直線での強さを生かして横に並び、一気に追い抜いた。猛追する実力者に1度は並ばれかけたが、絶妙なコース取りでトップを死守。目の肥えた米国のファンが総立ちになる勝負に0秒2差で勝ち、歴史的快挙を成し遂げた。

 今季はマイケル・アンドレッティ氏の率いる名門チームに移籍。強豪のマシン設定能力の高さを生かし「攻めるところと引くところを考えた」とこれまでの攻撃一辺倒ではない走りを披露した。何度も繰り返されたイエローフラッグからのレース再開では慎重にクラッシュを回避。リスク管理と勝負どころでの強さを両立させ、接戦を制した。

 この伝統のサーキットでは、04年のF1シリーズ米国グランプリで3位となり、表彰台に上がっている。「ここは自分にとって、かけがえのない場所。第1コーナーを曲がる時の景色は最高」と感慨深げだ。

 攻守両面に円熟のハンドリングを披露。「40歳だと自分の競技レベルをどう維持するかを考える人もいる。でも自分はもっと上に上がりたいし、まだまだ走り続けたい」。世界3大レースの一つを制し、日本のモータースポーツ史に新たな金字塔を打ち立てた。

 ◆インディ500 インディカー・シリーズに組み込まれ、正式名称は「インディアナポリス500マイル」。5月末に行われる米国初夏の風物詩で、決勝は約40万人が観戦する。会場のインディアナポリス・モータースピードウエーの楕円(だえん)形のコースは完成当時、路面がれんが敷きだったため「ブリック・ヤード」の愛称で呼ばれる。勝者はシャンパンでの祝福の代わりに、牛乳を飲む習わしがある。

 ◆佐藤 琢磨(さとう・たくま)1977年1月28日、東京都生まれ。40歳。自転車で高校総体優勝。鈴鹿レーシングスクールを首席で卒業し、2001年に英国F3選手権で総合優勝を果たした。02年にジョーダン・ホンダでF1デビューし、BARホンダ時代の04年米国GPで日本人最高タイの3位で表彰台に上った。インディカー・シリーズには10年から参戦し、13年の第3戦で同シリーズ初優勝。

最終更新:5/30(火) 8:45
スポーツ報知

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