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復興公園教訓伝承を 双葉、浪江整備に向け福島でシンポ

5/29(月) 9:12配信

福島民報

 国と福島県が双葉町と浪江町に整備する復興祈念公園のシンポジウム「公園から福島の再生を考える」は28日、福島市のラコパふくしまで開かれた。参加者は地域の伝統・文化や災害の教訓の「伝承」と就労や復興の加速など「まちづくり」の機能を充実させた公園づくりが重要との認識で一致した。
 約90人が参加した。公園の基本構想検討調査有識者委員長を務める横張真東大大学院工学系研究科教授は基調講演で、景観づくりや震災で残った周辺の建物との連携などを踏まえ、まちづくりと一体化した公園づくりの重要性を強調した。
 意見交換では、「伝承」の機能について、市岡綾子日大工学部専任講師が「子どもたちに地域の文化を受け継ぐためには『象徴化』や『単純化』が必要」と指摘した。長林久夫日大工学部名誉教授は「公園運営にNPOや関連団体などさまざまな人が関われる仕組みが要る。人的、財政的な支援も重要だ」と訴えた。
 「まちづくり」の視点について、伊沢史朗双葉町長は「産業復興拠点などとともに町の復興の起点となる」と公園整備の意義を説明。一部で先行して供用しながら完成を目指す方式も提案した。馬場有浪江町長は「若い人の働く場づくりなど周辺の環境整備との連携が大切だ」と説明。公園近くに整備するフラワーロード(花の道)の構想について農林水産省と協議して具体化させる方針を改めて示した。
 国と県はシンポジウムで寄せられた意見を今後の公園の計画づくりや設計などに反映させる。

福島民報社

最終更新:5/29(月) 10:23
福島民報