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カフェインの摂りすぎで死亡? 気をつけたいポイントとは

5/29(月) 15:15配信

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◆カフェイン中毒で20代の死亡例も……

2015年報じられた20代男性のカフェイン中毒による死亡事故。普段からコーヒーやエナジードリンクを愛飲している人たちにとっては、日常的な飲み物で死亡するケースがあるという点で、大変驚かれる報道だったのではないかと思います。

特に夏は、冷たい清涼飲料水のお世話になることも多い季節です。心臓の健康の観点も含めて、正しく知っておくと安心でしょう。

以下は中毒死について伝える朝日新聞デジタル版の引用です。

『カフェイン中毒で死亡 エナジードリンクや錠剤を多用

2015年12月21日22時48分
九州に住む20代男性が昨年、カフェインを過剰に摂取し、中毒死していたことが分かった。解剖した福岡大法医学教室の久保真一教授が21日、記者会見で明らかにした。カフェインを含む清涼飲料水などを短時間にたくさん飲んだとみられ、久保教授は過剰摂取に注意を呼びかけている。

久保教授によると、男性は深夜勤務のある仕事に従事し、夜勤明けに自宅で吐き、その後亡くなった。死因・身元調査法に基づき解剖したところ、血液1ミリリットル中のカフェイン含有量は致死量に達する182マイクログラムで、胃からは粉々になったカフェインを含む錠剤も検出された。男性が服用したとみられる。

男性に既往症はなかったが、亡くなる1年ほど前から眠気覚ましに、カフェインを含む「エナジードリンク」と呼ばれる飲料を飲むようになったと家族は教授に説明。3、4度吐いたことがあり、亡くなる1週間ほど前からは眠気で仕事に支障が出ていたとも話した。

久保教授は、こうした状況から、摂取した時期や量は分からないものの、男性がカフェインを含む飲料や錠剤を比較的短時間にたくさんとったことにより、急性カフェイン中毒で死亡したと結論づけた。10月に神戸市であった学会で発表したという。(後略)』

◆そもそもカフェインの作用とは

まず始めに、身近なのに意外と知らないカフェインの作用について押さえておきましょう。カフェインには、「アデノシン」という物質を抑える作用があります。アデノシンには神経に信号を伝えにくくする働きがあります。ですのでカフェインを摂取すると神経がしゃきっとし、疲労感がやわらぎ、思考力や注意力が高まる感じがするのです。

しかしカフェインの摂取量が一日250mgを超えると、焦燥感や興奮、睡眠障害、吐き気、頻尿、頻脈(脈が速くなる)などが起こることがあります。レギュラーコーヒー1杯のカフェイン量は100~150mgと言われているため、コーヒー約2~3杯で何らかの症状が出ることになります。もちろんこれはいわゆる中毒というレベルではありませんが。

日本でもこれまでコーヒーの飲み過ぎによる中毒や、コーヒーを止めたあとの離脱症状の報告はありました。しかし死亡例が報告されたのは今回のケースが初めてです。

今のところ、コーヒーにはたばこやお酒などのような依存性はないと国際医学会などで言われていますので、過剰に心配しすぎる必要はないでしょう。

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最終更新:5/29(月) 15:15
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