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地上高+30mmの違いが、アウディ A4オールロードクワトロ独自の世界観を生み出した

5/29(月) 6:30配信

オートックワン

A4 アバントをベースに生まれたクロスオーバーモデル

「アウディ=おしゃれ番長」なんていう、販売台数右肩上がり、猫も杓子もエグゼクティブはとりあえずみんなアウディ乗っとけ! みたいなもてはやされ方をしていた妙なフィーバー期が一旦落ち着いた今になって、個人的にアウディの商品に多大なる魅力を感じている。

Audi A4 allroad quattro フォトギャラリー[画像64枚]

みんなが欲しがってるモノにあんまり興味がないっていう妙な天邪鬼心が疼くから、とかいうひねくれた理由ではなく、熱狂の後にもたらされた冷静の中でラインナップを見渡してみれば、いやはやアウディってしみじみええクルマ作ってはるやんかと、改めて感じ入ることが多いのですよ。

特に昨年2月にモデルチェンジをしたA4の、全方位に張り巡らされた高い完成度は心に残っている。なかでもモデル内でも実に45%という驚異の比率を誇るワゴンタイプのA4 Avantは素晴らしかった。

ややボディサイズの拡大は施されたにせよ、外観こそキープコンセプトで、その変更は見た目にかなりコンサバティブだったのだけど、ひるがえってナビゲーションシステムに集約されるインターフェースの先進感や内装、また走りの格上げは眼を見張るものだった。乗ればもれなくしっとりと上等、それでいて若々しいアグレッシブな走りを網羅し、幾度かの試乗を重ねるそのたびに、発売からしばらく経過した今でも運転席で思わず悶絶してしまうほどなのだから。

そのA4をベースにして、クロスオーバーモデルに仕立てたAudi A4 allroad quattro(アウディA4オールロードクワトロ)に試乗してきたのでレポートしたい。

最低地上高+30mmの違いが、想像以上の効果を与えてくれた

派生モデルとはいえ、個性は見るからにSUV然としている。

アイコンであるシングルフレームグリルは縦型のクロームバーを採用してより上下に拡がる印象を与えているし、悪路走行に備えて泥はねや飛び石からフェンダーを守る樹脂製のオーバーフェンダーをホイールアーチに装着し、アウトドアへのレジャーを予感させる若々しい仕上がりとした。また、ルーフレールが標準で装備されていることもポイントだ。A4のセダンやAvantにはない、アグレッシブな印象を与える。

もちろん走破性の部分もぬかりなし。

新型A4オールロードクアトロは、ベースとなるA4 Avantから全高を35mm上げ、最低地上高もA4 Avant比+30mmの170mmを確保している。

それによってクロスオーバーとしての悪路走破性を確保したというシナリオだ。

たかだか+30mm?とあなどるなかれ。この差は雪道の轍や川原などのちょっとしたラフロードにおいて、意外なほどの守備力を発揮する。むろん、完全なるクロカンモデルには及ばないにせよ、都会中心にレジャーを楽しむ層には必要にして十分な余裕となってくれるはずだ。

さらに、アウディ車には走行特性をスイッチひとつで変更できる「Audiドライブセレクト」が用意されているのだが、A4オールロードクアトロにはA4ラインナップ中唯一「オフロード」というモードが設定された。これを選択すれば悪路において求められる繊細なスロットルワークを自動的にサポートしてくれる制御が入る。トルク伝達を緩やかにし、悪路での接地性を向上させるモードだ。それに加えて信頼のクワトロ=四輪駆動が組み合わされるのだから、心底心強いのは想像に易い。

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最終更新:5/29(月) 6:30
オートックワン

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