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主要鉄鋼60社業績ランキング、ROS首位は丸一鋼管

5/29(月) 6:01配信

鉄鋼新聞

 鉄鋼新聞社調べによる主要鉄鋼メーカー60社(流通企業など除く)の2017年3月期(一部16年12月期)の業績ランキングがまとまった。本業の収益力を表すROS(売上高経常利益率)は、前回4位の丸一鋼管が19・1%となり、前回1位の大和工業を抜いて首位に躍り出た。丸一鋼管は過去最高の経常利益を計上した。

 16年度は、国内需要が底堅く推移する一方、販売価格や原材料価格の動向が業種によってまちまちで、これが業績の明暗につながった。売上高では全体の8割弱が減収にとどまったが、経常利益で見ると増益、減益がほぼ半々だった。
 高炉メーカーは下期の原料炭高騰が影響し低調な収益にとどまった。これに対し特殊鋼・ステンレス専業は販売数量の増加や在庫評価損の縮小などで利益が改善する企業が目立った。一方、普通鋼電炉メーカーは販売価格の低迷、鉄スクラップ価格の上昇が影響、好調だった15年度から一転、厳しい決算となった。
 60社の合計売上高は約15兆2800億円で、15年度に比べ1兆円ほど減少した。
 売上高ランキングを見ると、1位の新日鉄住金から10位のトピー工業までの顔ぶれは前年と同じだったが、8~10位で変動があった。
 経常益は新日鉄住金、JFEホールディングス、日立金属、大同特殊鋼、丸一鋼管の順。前年は11位以下だった淀川製鋼所、新日鉄住金ステンレス、日本製鋼所、山陽特殊製鋼の4社が10位圏内に入った。
 ROSでは、丸一鋼管、大和工業が15%以上を確保。東北特殊鋼、日鉄住金ドラム、モリ工業、JFEコンテイナーまでの6社が10%超だった。5%超の企業は25社だった。経常損益が黒字だった56社の平均ROSは5・6%。
ROEトップは高砂鉄工
 ROE(自己資本利益率)ランキング(上場企業)は高砂鉄工が20・4%でトップ。前回の5位から首位に浮上した。固定資産売却益の計上などで最終損益が2倍近くに増加、ROEを押し上げた。
 2位以下は、東京製鉄(単独)、朝日工業、日立金属、東北特殊鋼、中山製鋼所の順。10%超は3社、5%超は全体の約半分に当たる22社だった。全42社の平均は5・5%(前回は39社平均で6・2%)。

最終更新:5/29(月) 6:01
鉄鋼新聞