ここから本文です

非鉄40社の16年度業績ランキング、8割が収益改善

5/29(月) 6:01配信

鉄鋼新聞

 鉄鋼新聞社調べによる主要非鉄企業40社(流通企業などは除く)の16年度業績ランキングがまとまった。年前半に銅やアルミなど非鉄金属価格が軟調に推移したことに加え、円高影響などから40社中35社が減収となったが、自動車や電子機器などの需要分野が比較的堅調に推移したことなどから全体の8割(32社)が経常増益(黒字転換含む)となった。ランキングでは経常利益で住友電工が2年連続のトップ。売上高経常利益率(ROS)では東京特殊電線が2年連続で首位だった。

 40社合計の売上高は約13兆8087億円で、15年度に比べて約7284億円(5%)減少した。
 非鉄金属価格の下落に伴う販価の下落や円高が全体の売上高を押し下げた。経常利益は27社が増益、5社が経常黒字に転じた。40社合計の経常利益は約6523億円で、15年度比で約1445億円(28・5%)増加。ただ、非鉄市況が本格的な回復に至っていないことから14年度(約7776億円)比では約84%の水準にとどまった。
 業種別では非鉄製錬大手8社のうち、3社が経常増益、2社が経常黒字化をはたした。年度後半に非鉄金属価格が上昇したことによる在庫要因の好転や前年度に計上した海外鉱山での減損損失の反動で収益が改善。亜鉛3社は亜鉛価格の上昇などから全社が経常増益(黒字転換含む)となった。
 電線大手は銅価下落と円高などから全社が減収となったが、情報通信関連などの需要が堅調だったことなどから3社が経常増益、1社が黒字転換した。
 アルミ圧延大手もアルミ価格の下落で全5社が減収となったが、自動車関連需要が堅調だったことに加え、原燃料価格の下落などから4社が増益。
 ROSランキングでは、東京特殊電線がトップ。2位の東邦チタニウムは利益率の高い機能化学品事業が堅調だったことでROSがアップした。3位の東邦亜鉛は亜鉛価格の上昇と、前期に実施した鉱山の減損に伴う減価償却費負担の減少で大幅な増益となったことが寄与した。
 ROS10%超は4社(前期は1社)、5%超は18社(同11社)で、34社のROSが前期比で改善。黒字企業39社のROS平均は約5・47%(前期は黒字34社平均で約4・52%)にアップした。

最終更新:5/29(月) 6:01
鉄鋼新聞