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日立金属、電子材・電池材を強化。子会社2社が統合

5/29(月) 6:01配信

鉄鋼新聞

 日立金属はクラッド材事業の強化を狙いに完全子会社2社を合併させる。2018年4月1日付で伸銅事業のSHカッパープロダクツとクラッド材事業の日立金属ネオマテリアルを統合する。これに先立ち、7月にSHカッパーを電線材料カンパニーから特殊鋼カンパニーに移管。10月にSHカッパーの営業機能を特殊鋼カンパニーの電子材料統括部に移管し、営業体制を統合する。クラッド材の増産対応ではSHカッパー・本社工場(茨城県土浦市)にクラッド工程のラインを新設し、18年度下期に稼働開始する。

 統合新会社は「日立金属ネオマテリアル」。存続会社はネオマテリアルで、荒木雅文社長が続投する。統合時の売上高規模は約600億円で従業員は約1千人。日立金属グループ会社では米ワウパカ社に次ぐ従業員規模になる。SHカッパー・本社工場は土浦工場に改称する。
 日立金属は1月に住友金属鉱山との合弁関係を解消してSHカッパーを完全子会社化した。SHカッパーはリードフレーム材など銅条や電気用伸銅品、異形銅条などが主力。ネオマテリアルは製造子会社で、リチウムイオン電池の電極や集電箔、自動車用放熱材に用いられるクラッド材などが主力。
 伸銅と高合金という違いはあるが、両社は溶解や圧延など共通する技術基盤を持つ。SHカッパーはリードフレーム材、ターゲット材など日立金属・安来工場と共通の顧客基盤を持つ製品も多数手掛ける。
 統合新会社と安来工場の技術・設備・製品のシナジーにより、多様な先端材料をそろえる電子材・電池材事業で高成長を目指す。
 クラッド材ではハイブリッド車、電気自動車などχEV需要の拡大で増産体制を早期に整える必要があり、土浦の敷地などインフラを有効活用してスピードを高める。将来は数量面でもクラッド材の世界首位を狙う。

最終更新:5/29(月) 6:01
鉄鋼新聞

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