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JTB連結決算は減収減益、個人旅行とネット販売に課題、今後はLCCや訪日ネット販売など強化へ -2016年度通期

5/29(月) 17:02配信

トラベルボイス

ジェイティービー(JTB)が発表した2017年3月期(2016年4月1日~2017年3月31日)の連結業績は、売上高が前年比3.5%減の1兆2965億3800万円、営業利益が37.0%減の101億7500万円、経常利益が42.0%減の129億6200万円、当期純利益が58.4%減の52億3000万円で、減収減益となった。旅行事業の分野別の業績は最下段に記載。

記者会見で代表取締役社長の高橋広行氏は減収減益の要因が、個人旅行事業にあったことを説明。主力の自社企画商品は、国内旅行のエースJTBが4.8%減、海外旅行のルックJTBが5.5%減と振るわなかった。

特に海外旅行は、期間中の日本人の海外旅行者数の伸び率が前年比6.8%増(1748万人:JNTO推計値)に対し、海外旅行の売上高が3.8%減(1623億円)にとどまったことに、「(伸び率に)10%の開きがある。その最大要因はパッケージツアー中心のビジネスモデルが、FIT(個人旅行)化とウェブ化の市場変化に追いついていなかった」と、市場ニーズと同社商品・サービスとのギャップへの認識を示した。

この点は、好調の訪日旅行でも表れているという。初訪日の旅行者を中心に堅調だったツアー型のサンライズツアー(取扱人員10.3%増)や、MICEを中心に拡大した法人営業に対し、個人型販売サイトのジャパニカン(JAPANiCAN.com)の取扱人員は9.4%減に落ち込んだ。高橋氏は、「根本の原因はサイトの力、UI/UXが劣っていた」と述べ、今後は相当な投資を入れて、使い勝手と商品力を改善することも強調した。

このほかJTBは、同期間中に発生した約678万件(当初発表値から修正)の個人情報に関する重大インシデントについて、これによる売上げの大幅な減少などの直接的な影響はなかったという。ただし、JTB側がテレビCMや広告を自粛したことで、売上減の影響はあったと認識。システムセキュリティ対策に講じた費用は計上したが、金額は非公表とした。その費用が含まれる管理費合計では、11億円増の503億円。

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最終更新:5/29(月) 17:02
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