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「AIはもう常識」なアナタにおくる「人工生命」講座

5/29(月) 18:11配信

ホウドウキョク

テクノロジーの未来像をお届けする大人のトーク番組「H.SCHOOL」。今回は「人工生命」について、ウェブサイエンス研究者、筑波大学大学院システム情報工学研究科・准教授の岡瑞起さんが解説する。

「H.SCHOOL」2017/05/20放送の本編動画はこちら

「生命っぽいもの」が人工的に生まれている

岡瑞起
「人工生命」とは、1986年に理論科学者・計算機科学者のクリストファー・ラントンが提唱した学問です。AI=人工知能は60年くらいの歴史があると言われていますので、その半分30年くらいですね。

「人工的」に「生命」を作ろうという分野で、ソフトウェア的なプログラムを使うアプローチ、ロボットを使うアプローチ、化学反応を使うアプローチ、この3つがあります。まだ人工生命そのものはできていないんですけれど、「生命っぽい」様々なものが研究の過程で作られてきました。

ドミニク・チェン
右の画像は、今まで行われてきた主だった人工生命研究の特徴的な図が並んでいるんですか?


その通りです。


では非生命から生命的なものに近づけていく過程を説明します。
まずは、例えば化学の反応などランダムなパターンを形成します。
次に個体を形成します。そして、その個体を維持します。
あとは自己複製。つまり、自分の子孫を残すというメカニズムが必要になって、複製されたほうも動けるようになります。

個体が自律的に自分で動くようになれば、いろんなコミュニケーションによる相互作用を生み出し、集団が形成されて、生きるものと死ぬものに分かれ、進化が起こっていく。このような「どんどん生命に近づいていくだろう」ということを作りながら研究している分野です。

市原えつこ
本当に生命の動きを再現しているんですね。


そうですね。生命が持つ特徴のどういう部分に注目すれば、DNAではないものからも生命が作れるのか、言葉とともに作っていっているという感じですね。

市原
生き物の進化をそのまま追っているかのように壮大ですね。

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最終更新:5/29(月) 18:37
ホウドウキョク