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トヨタもビックリ! 自動運転で自動車産業構造が根底から覆る危険性

5/29(月) 18:36配信

オートックワン

シリコンバレーを震源のトヨタショック

2017年5月、シリコンバレーを震源地として自動運転に関する地殻変動が起こった。

まず、世界最大の半導体メーカーのインテルが、自動運転の開発拠点をメディアに公開し、開発の最新動向について詳しく説明した。

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インテルは2017年1月、車載用単眼カメラを使った画像認識技術の開発でシェアをほぼ独占しているイスラエルのモービルアイを約1兆7000億円あまりで買収する協議に入ったことで大きな話題となった。モ―ビルアイの技術は米GMやスウェーデンのボルボの他、日産プロパイロットやマツダi-ACTIVSENSEにも採用されている。そのため、モービルアイを丸買いしたインテルが、自動運転に対して今後どのような事業戦略を仕掛けてくるのか、自動車メーカー各社はその動向を戦々恐々と見守っている状況だ。

その翌週には、画像処理で優れた演算能力を持つGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)の大手であるNVIDIA(エヌビディア)が開催した年次開発者会議の中で、トヨタ向けに人工知能(AI)を活用した自動運転用のプラットフォーム(基盤)「DRIVE PX」を提供すると発表した。

もともとエヌビディアは、ゲーム向けの画像処理でシェアを伸ばしたが、2010年代に入り独アウディや独BMWとの関係を深め、ディープラーニングと呼ばれる人工知能の技術で自動運転ビジネスに本格参入してきた。

今回、エヌビディアとトヨタの発表では、近年中の量産型自動運転を踏まえて「DRIVE PX」を活用した研究を進めるとした。このニュースは両社の株価へも影響を及ぼしたほどで、トヨタショックといえるサプライズであった。

さらに市場が驚いたのが、この発表の後、ソフトバンクがエヌビディアの第四位の大株主であることが判明し、一部報道ではソフトバンクがエヌビディアの株式の買い増しを検討していると伝えた。ソフトバンクとしては2016年7月、半導体大手の英ARMを3.3兆円で買収しており、今回のエヌビディアへの一件は、孫正義氏が進めているAI産業への積極的な投資の一環とみられる。

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最終更新:5/29(月) 18:36
オートックワン