ここから本文です

室温28度は涼しいの?

5/29(月) 22:10配信

ギズモード・ジャパン

個人的には暑いと思いますが…。

2005年に小泉政権下でスタートした「クールビズ」。当時の環境大臣、小池百合子氏のもと、夏場はネクタイや上着を着用せず室温28度でも快適に過ごせるようにとの運動ですが、現在その根拠が揺れています。

【画像】室温28度は涼しいの?

産経ニュースによれば、そもそもこの28度というのは、事務所衛生基準規則での「室温上限の摂氏28度」が根拠らしいのです。ただ、なぜ上限にチャレンジしなければいけないのだ…という疑問は誰でも思いつくと思います。さらにエアコンを28度に設定すると、実際の室温は30度やそれ以上に上がることも。結局、エアコンの室温設定についてはうやむやなまま運用が続けられています。

さらにテレ朝NEWSによれば、先日、盛山法務副大臣の「(冷房時の室温28度は)科学的知見で決めたのではなく、何となくスタートした」という発言が登場。一気に室温28度の根拠が失われそうになりました。さよならグッバイ、28度。

ところで実際のところ室温28度は涼しいのか……ですが、近畿大学医学部准教授の東 賢一氏による「室内環境における湿度基準と居住者への健康影響問題(http://www.kinki-shasej.org/upload/pdf/situn.pdf)」を参照してみましょう。

諸外国の温熱環境のガイドラインという項目の夏季の室温を見ると、ほとんどの国は25~26度程度を温度設定に定めていることがわかります。例外はカナダの24.5~28度、イギリスの13~30度、中国の22~28度などでしょうか。しかしいずれも温度設定に幅があり、28度に固定するような内容ではありません。この資料を見る限り、日本での28度設定を推奨する運動はけっこう珍しいものなのかもしれませんね。

ムシムシした室温では、作業効率も下がってしまいますし、とりあえず、24~26度くらいにすればいいのでは…って思うのは僕だけですかね?

top image: jabkitticha/Shutterstock.com
source: テレ朝NEWS, 産経ニュース, 事務所衛生基準規則
(塚本直樹)