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名良橋晃の定点観測♯33「なぜJで問題が起きるのか? 繰り返さないためにしっかりとした対応を」

5/29(月) 20:28配信

theWORLD(ザ・ワールド)

ピッチは戦う場所だが、プレイは熱く、頭は冷静に

近頃、Jリーグでいろいろな問題が発生しています。J2では徳島ヴォルティスの馬渡和彰がボールパーソンを小突いて退場になり、同じ試合では徳島サポーターがボールパーソンにアルコールと思われる液体をかける行為がありました。J1でもセレッソ大阪×ガンバ大阪の大阪ダービーでG大阪のサポーターが以前クラブから使用自粛を求められていたフラッグを再度掲示し、けん責と制裁金の処分が下されました。大宮アルディージャ×浦和レッズのさいたまダービーでは浦和のサポーターが緩衝帯フェンスを蹴るなどの違反行為を犯し、さらに浦和レッズ×鹿島アントラーズでは森脇良太の暴言騒動がありました。

元選手の立場から考えると、馬渡のケースは直前のプレイでGKと競り合っており、早くボールがほしい、早くプレイを再開したいという気持ちがあったのは理解できます。選手にとってピッチは人生をかけた戦いの場で、すべての選手が勝利を目指して熱くなっています。みんなが「勝ちたい」と思っていて、ゴールが頭に浮かんだ瞬間にボールを受け取れなかった……。そのため、勝利を目指す気持ちが違ったカタチで出たもので、あのときの馬渡の心理状態を私は理解できます。

しかし、だからといってボールパーソンを小突いたのは絶対にやってはいけない行為です。すでに2試合の出場停止から復帰している馬渡には、今後のプレイや行動で今回の一件からなにを学んだのかしっかりと示してほしいです。

私の現役時代を振り返ると、試合中のピッチは殺伐としていて、多くの選手が興奮状態になっていました。私も熱く激しいプレイを心がけていましたが、同時に頭はクリアにしておくことをいつも考えていました。プレイでイエローカードをもらったことはありますが、レフェリーや相手選手、または第三者になにかを言ったり、なんらかの行為を働いたりしてカードをもらうことは無いよう努めていました。

一方で、熱くなると感情を抑えられない選手もいます。暴言により2試合の出場停止になった森脇に関しては、過去にも相手選手と口論を交わす場面があったと認識しています。私はとても素晴らしい選手だと評価しているのですが、今回の一件でまわりから「そういう選手」という目で見られることになってしまうのではないかと危惧しています。

チームメイトやクラブの方々は彼の性格を理解していると思うので、今後はピッチでなにか起きたときは遠ざける、声をかけるなどして問題が起きることを未然に防いでほしいです。ひとりひとりが再発防止に努めることができれば違ってくると思います。

Jリーグの対応も今回は曖昧で、ピッチで起きた出来事を真相がわかるまでしっかりと調査できたのでしょうか。すべてをクラブに任せるのではなく、Jリーグにも問題を未然に防ぐ対策がなにかできるはずです。才能ある選手を潰さないためにも、こうした問題はひとつひとつしっかりと対処をしていくべきだと感じています。

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