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エンリケは“ペップ・スタイル“を破壊した悪い指揮官ではない! 9冠の手腕を英メディアは絶賛

5/29(月) 21:40配信

theWORLD(ザ・ワールド)

ポゼッションスタイルは消えたが……

2014年夏からバルセロナを指揮したルイス・エンリケには、リオネル・メッシやネイマールらMSNに頼り切ったサッカーをしているといった批判が常にあった。ジョゼップ・グアルディオラの築き上げた美しいフットボールを好む人の中にはエンリケのスタイルを受け入れられない部分もあったはずだ。

レアルの中盤は”黄金期”のシャビ、イニエスタ、ブスケッツと同レベル?

しかし英『sky SPORTS』は、エンリケがバルセロナで偉大な仕事をしたと称賛している。まずタイトルの数を見ても、リーグ戦2度、コパ・デル・レイ3度、チャンピオンズリーグ1度、その他にもUEFAスーパーカップ、クラブワールドカップ、スーペル・コパを獲得。計9個のタイトルを獲得しており、これ以上の成績を望むことは無理がある。しかも2013-14シーズンのチームを率いたヘラルド・マルティーノはリーグ戦2位、チャンピオンズリーグでもベスト8敗退と満足な結果を残せていなかった。

同メディアは当時のバルセロナが難しい時期にあり、ポゼッションにこだわるやり方からMSNを軸としたダイレクトなサッカーにスムーズに切り替えたエンリケの仕事が素晴らしいものだったと振り返っている。アンカーを務めるセルヒオ・ブスケッツの1試合平均のパス本数は2014-15シーズンの80・1本から、今季は73・3本にまで低下。ダイレクトな戦い方は年々加速していった。

これが9タイトル獲得に繋がったことは間違いなく、エンリケをグアルディオラの築いたベースを破壊した指揮官と責めることはできない。もちろんマイナスな部分もあり、MSNへの依存度が深刻なものになっているのも事実だ。後任の指揮官はこれを再び改革していく必要があるだろう。しかし短期間での成功のみにスポットを当てればエンリケの仕事は正解だった。結局バルセロナでの通算勝率でエンリケは76・2%とグアルディオラが記録した72・5%を超えている。グアルディオラが将来に遺産を遺したことは見事だったが、単純な強さで比較すればエンリケのチームも大差ないはずだ。

来季もリーグ戦やチャンピオンズリーグのタイトルを逃せば、エンリケが将来に何も残せなかったと批判が起こるだろう。そうした批判が避けられない戦い方だったのは間違いないが、エンリケがバルセロナの歴史に残る成功を収めた指揮官であることも忘れるべきではない。

http://www.theworldmagazine.jp/

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