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「幻の学校」鎌倉アカデミアが題材 市民演劇集団が作品上演へ

5/29(月) 22:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 小学生から70代まで幅広いメンバーでつくる演劇集団「鎌倉アクターズワークショップ」が、戦後間もなく設立され4年半で閉校した私立学校「鎌倉アカデミア」を題材にしたオリジナル作品を6月、鎌倉市内で上演する。現代も色あせない自由な学舎の輝きを伝えようと、メンバーは稽古を重ねている。

 2~4日に上演する「リトルボートストーリー~ぼく自身のうた~」。舞台はいまから20年前、大船にある架空の老舗喫茶店。「幻の学校」とも言われた鎌倉アカデミアを巡って人々が出会い、若者たちが文化や芸術を学んだ場に思いをはせ、現代に通じるメッセージに気付いていく。

 同ワークショップは、鎌倉芸術館(同市大船)の開館15周年を記念した市民音楽劇の参加者が2008年に創設。メンバーは市内外の約60人で、年3回公演している。今回は鎌倉にまつわるオリジナル3部作の第2弾。脚本はプロの劇作家有吉朝子さん、演出は同ワークショップを主宰する高森秀之さん(54)が手掛ける。

 同市台の富士見スタジオで25日、役者同士が意見を出し合ったり高森さんが指示したりして、一つ一つの演技を確認した。上演に当たり鎌倉アカデミアについて調べた高森さんは「鎌倉だからこそ生まれた自由な学びの場。芝居を通じ、アカデミアの存在や意義を伝えていきたい」と話す。

 富士見スタジオで2日午後6時半、3日午後1時・同5時、4日正午・午後4時の計5回公演(残席わずかの回あり)。チケット2千円。若手メンバーによる短編「ペンギンズ2017」も同時上演する。問い合わせは、高森さん電話080(4138)4701。