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苗・種育てた喜び深く 魚津で全国植樹祭

5/29(月) 0:27配信

北日本新聞

 優良無花粉スギ「立山 森の輝き」や県発祥のコシノフユザクラを育ててきた関係者は、両陛下が手植えされた樹種の生育に携わった喜びをかみしめ、古里の豊かな自然が受け継がれることを願った。

 天皇陛下はこの日、「立山 森の輝き」とコシノヒガン、ヒメコマツを、皇后さまはコシノフユザクラ、キタコブシ、ホオノキのそれぞれ3品種を植え、ヤマザクラやタブノキの種まきも行った。

 「お手植えの瞬間は光栄に感じた」。20年余りにわたる研究の末、全国で初めて無花粉スギを開発した県森林研究所主任研究員の斎藤真己さん(45)は感慨深げ。手植えされた苗が「富山を代表するシンボルの木に成長してほしい」と話した。無花粉スギを増産し「全国に普及させたい」と、次のステップを見据えた。

 皇后さまが植えたコシノフユザクラの生産には県中央植物園を中心に入善、中央農業、上市の3高校の生徒が携わった。バイオ技術を活用し県固有の桜の増殖を目指すプロジェクトで、入善高校農業科3年の高橋弓月さん(17)は「桜は季節の影響を受けやすく、繊細な生き物なんだな」と感じたという。両陛下が臨席する大きな行事に用いられたことに「研究に意味があると感じ、うれしかった。県ゆかりの桜をもっと増やしたい」と声を弾ませた。

 高校生を指導し、コシノフユザクラの増殖に尽くした県中央植物園の神戸(ごうど)敏成企画情報課長(52)は、植樹が無事終わり「ほっとした」と安堵(あんど)の声。県民の植物への関心が深まったとし「次世代を担う子どもたちが自然の豊かさや生物の多様性を考えるきっかけになればいい」と願った。

北日本新聞社

最終更新:5/29(月) 0:27
北日本新聞