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児童虐待相談が過去最多 和歌山県、千件超え

5/29(月) 17:01配信

紀伊民報

 2016年度中に和歌山県内2児童相談所に寄せられた児童虐待の相談件数は前年度より230件(26%)多い1123件になり、調査開始の1990年度以降、初めて千件を超えた。増加傾向が続いているが、県は社会的な意識が上がっているためと分析。「相談は家庭や子どもを救うきっかけになる。疑いであってもためらわずに情報を寄せてほしい」と呼び掛けている。

 相談件数は中央児童相談所(和歌山市)と紀南児童相談所(田辺市)の合計。

 1999年度は84件で、2009年度までは500件未満だったが、その後右肩上がりに増加。10年度に600件を、11年度に700件を超え、14年度には過去最多の932件になった。15年度は893件に減ったが、16年度は再び増加に転じ、過去最多を更新した。

 虐待種別では、言葉による脅しなどの「心理的虐待」が最も多い481件(前年度比134件増)で4割を占めた。警察などから、子どもの前で家庭内暴力(DV)をする行為「面前DV」の通告が増えたためという。

 食事を与えない、不潔にする、自動車に放置する、病院に連れて行かないなどの「ネグレクト(育児放棄)」は324件(64件増)。たたく蹴る、屋外放置などの「身体的虐待」が305件(36件増)。性的虐待は前年度より4件少ない13件だった。

 被虐待者は小学生が364件と3割を占めた。3歳~学齢前は273件、0~2歳児は229件で、合わせると小学生以下が8割近くに上った。虐待者は実母が572件と半数を占めた。実父は379件、実父以外の父親が32件、実母以外の母親が8件など。

最終更新:5/29(月) 17:01
紀伊民報